二種免許の学科試験は普通免許とどう違う?気になる二種免許について詳しく紹介!

   

車の運転免許には一種免許と二種免許があります。一般的に免許と言えば一種免許のことを差しますが一部の仕事には二種免許が必要になります。

ここでは二種免許はどのようなものか、取得するためにはどんな方法があるのかについて紹介していきたいと思います。

二種免許とは?

普通二種免許

一種免許は自分が物を乗せて運転することはできまずが、「人を乗せて運賃をもらう」ことはできません。

つまり二種免許とは物ではなく人を乗せて運ぶのが仕事となるのです。普通二種免許ではタクシーやハイヤー、介護タクシーなどを運転することが可能となります。

大型二種免許

大型二種免許の場合は、大型一種免許で運転することができる大きさの車両で人を乗せて運ぶ際に必要になる免許です。

  • 路線バス
  • 観光バス
  • 高速バス

など大型車両に多くの乗客を乗せて運行するのに必要になる免許です。

二種免許と普通車の違いは?

取得条件

まず一種免許を取得していない人は二種免許を取得することはできません。「一種免許を取得して3年以上経っていること」という条件があるからです。

つまり、18歳で一種免許を取得した人でも二種免許を取得できるのは21歳以降ということになります。また、特に健康面などの条件はありませんが「視力」については適性検査が行われます。

深視力や動体視力についても検査が行われ、これが突破できなければ学科試験、実技試験を受けることはできません。

取得にかかる費用

二種免許を取得するには2通りの方法があります。まずは普通に教習所に通うというもので、2週間前後の期間と22~25万円程度の費用がかかります。

合宿を利用する場合はさらに期間は短縮され、1週間程度での取得が可能となります。

また、教習所に通わずに一発試験を受けるということも可能です。この場合は試験費用の4万円だけで済むことになります。

ただ、二種免許は自力で合格するのはかなり難しいため安全にいくなら教習所に通うことをおすすめします。

二種免許の試験内容について

学科

二種免許の試験と言えば「学科」と「技能」がありますが、その前に適性検査を受けなければいけません。

このような試験は一種免許の取得時にも行われるものですが、二種免許の場合は「客を乗せる」という仕事内容ということもあって数値が厳しくなっています

視力は両目0.8以上が必要で、一定以上の深視力や動体視力が求められます。また、聴力検査もあり、合格しなければ学科試験を受けることができません。

そして適性検査を通過すると学科試験があります。

この学科試験ではマークシート式の問題が90問とイラスト問題が5問出題されます。ほとんどの問題は一種免許の時の基礎的な問題ですので、しっかりと復習をしておけば特に問題はありません。

ただし、一種免許のときにはなかった「旅客に関する問題」が一部出題されますので、その勉強は必要となります。

技能試験

場内試験では

  • 「方向転換」
  • 「縦列駐車」
  • 「V字路」

という3つのうちから2つが選ばれ、それを実際に運転してクリアすることが求められます。方向転換や縦列駐車は一種免許のときにもあったもので、大きな問題はありません。

ここで難関となるのが「V字路」です。これは切り返しを1回でクリアしなければならないという条件がつけられているために難しくなっています。

そして路上試験です。こちらでは「客を乗せている」という設定で運転することが求められます。お客が乗ると思われるポイントにドアをちょうどもっていくという技術が必要になります。

当然、その位置が大きくずれてしまうと減点されます。その後、転回して指定された場所に戻るのですが、ここでは切り返しの回数制限はありませんので安全最優先で運転しましょう。

これらの試験で90点以上をとれば合格ということになります。ここでもっとも重要になるのは単純な運転技術ではありません。

お客を乗せて安全に目的地まで運ぶという安全意識の高さがもっともポイントになります。高い技術でも雑な運転では合格にはならないのです。慎重で丁寧な運転が求められます。

二種免許の取得方法は2つ

自動車教習所

二種免許を受験する人は年々減少傾向にあります。合格率が一種免許よりもかなり低くなっていることも影響していると言われています。

一種免許は70%前後の合格率ですが、二種免許は35%前後しかありません。それだけ難しい試験のために、取得のためには教習所に通うことが一般的になっています。

教習所で必要になる費用に関しては地域によって違うのですが22~25万円前後のところが多くなっています。

ただし、自治体や会社から就労支援や資格取得支援を受けることができる場合はそれを利用することで費用を抑えることが可能となります。

一発試験

手続きを自分で行って、試験費用4万円を支払えば一発試験も可能です。

教習所に通わないこの方法ですが、二種免許は一種免許よりもはるかに合格率が低い試験ということもあり一発試験の人の合格率はさらに低くなっています。

やはり安全に合格することを考えるのであれば教習所に通うのが無難と言えます。

二種免許取得でプロドライバーを目指そう!

  • タクシー
  • ハイヤー
  • バス

などのドライバーを目指すのであれば二種免許は必須のものです。合格率は低い試験ではありますが、しっかりと取得のために準備をしていけば通らない試験ではありません

また、会社によっては募集の時点で免許を所持していなければ求人に応募できないこともありますが、最近では人材の確保のために入社時に二種免許を持っていなくても応募できるというバス会社やタクシー会社が増加しています。

入社時に取得の意志を持っていれば、入社後に取得することが可能という制度です。この場合は、会社の「資格取得支援制度」を利用することになり、実費を抑えることが可能になることが多くあります。

これらの制度も利用して二種免許を取得し、プロのバスドライバー、タクシードライバーになることができるのです。

まとめ

バスドライバーやタクシードライバーになるのに必要になるのが二種免許です。これを取得していれば仕事の幅が一気に広がるために、取得を考える人も多くいます。

興味がある人はぜひ取得してみましょう。

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