点呼にのぞむ運行管理者の心構えとは - 点呼の種類と点呼簿の保管について

   

運行管理者はドライバーの出発前と帰社後に点呼を取らなければいけません。

これは単純に名前を呼ぶというものだけではなく、ドライバーの健康状態を確かめたり、アルコール検知器を使用して酒気帯び状態ではないかを確認する重要なものです。

そこでここでは運行管理者の点呼について紹介していきたいと思います。

運行管理者と点呼

点呼とは

点呼とは名前を呼ばれて返事をするものというイメージがありますが、運送業界などにおける点呼は少し違っています。

出発前に行われる点呼ではドライバーの健康状態、精神状態が正常であるかどうか、アルコールを飲んでいないかどうかなどをチェックし、ドライバーに異変がないかを見極めるというものです。

運行管理者による点呼

運行管理者には点呼を取ればよいという以外にも仕事と責任があります。

点呼で取った内容について記録をして保管しなければならないということも仕事に含まれますし、もしドライバーが酒気帯び運転などで違反と判断されるとその点呼をとった運行管理者に責任があるということになります。

また、「貨物自動車運送事業輸送安全規則の解釈及び運用について」という法令において運行管理補助者が点呼をとることも可能となっていますが、月の三分の一以上は運行管理者が点呼をとることが定められています。

点呼の種類とタイミング

乗務前点呼

乗務を開始する前に、運転者や自動車が安全に運行できる状態かどうかを確認し、報告を求めた上で必要な指示を与えます。

対面で行うことが基本で、このときにドライバーの健康状態、精神状態などを確認すると同時にアルコール検査を行うことになります。

規則では、酒気帯びの状態、疾病、疲労、その他の理由により安全な運転をすることができない、またはその補助をすることができないおそれがあると判断した乗務員を車両に乗務させてはいけないと定められています。

ここでいう「その他の理由」とは、覚せい剤や禁止薬物等の薬物の服用、異常な感情の高ぶり、睡眠不足などのことをを指します。

乗務後点呼

帰社時に行う点呼で、こちらも対面で行うことが基本です。自動車、道路など運行に関する報告を受けると同時にドライバーの健康状態、精神状態を確認することが内容となります。

中間点呼

「貨物自動車運送事業者は、乗務前、乗務後のいずれも対面で行なわない場合、乗務の途中に少なくとも1回点呼をしなければならない」という決まりがあり、これを中間点呼といいます。

これはトラックにのみ適用されるもので、主に長距離ドライバーなど日をまたいで勤務をしている場合は乗務前点呼、乗務後点呼をとることができないために運行管理者が電話で点呼を行うものです。

必ず電話で行わなければならず、メールやFAX、アプリなどによる連絡は不可となります。また、ドライバーはトラックに積んであるアルコールチェッカーでアルコール検査を行ってその結果を報告しなければいけません。

IT点呼

点呼は基本的に対面で行うのですが、「安全性優良事業所(Gマーク取得事業所)マーク」を取得している企業のみIT機器を使用しての点呼が認められています。それ以外の企業では使用は認められていません。

点呼簿の記録と保管

点呼簿とは

点呼簿とは点呼で確認する内容を表にした記録簿のことです。確認し忘れを防ぐためのもので、インターネットでテンプレートをダウンロードすることができます。

運行管理者はドライバーごとに点呼簿を作成し、点呼内容を記録して保管する必要があります。

記録する内容は以下のようなものです。

点呼執行者名、運転者名、乗務する車両の登録番号、点呼日時、点呼方法(アルコール検知器の使用の有無、対面でない場合は具体的方法)、酒気帯びの有無、疾病、疲労等の状況、指示事項、その他必要な事項

点呼簿の保管期間

基本的にはドライバーごとに記録された点呼簿を1年間は保管することとなっています。

点呼は運行管理者の重要な仕事

運行管理者の点呼に対する心構え

運行管理者の点呼はドライバーが安全に運転をするために必要不可欠なものです。

ここで健康状態、精神状態を正しく判断できないまま運転をすると非常に危険です、また、ドライバーが体調が悪い、調子が悪いということを自己申告しやすい環境を作っていくのも運行管理者の仕事となります。

点呼場所を設置しよう

点呼はドライバーが乗務する前にも行わなければならないために、事業所内のわかりやすいある程度の広さがある場所を指定しなければいけません。

そこを点呼場所として集合をかけるようにしているとドライバーもわかりやすくなります。

点呼はコミュニケーションでもある

ドライバーは走行中は常に一人になるためにコミュニケーションをとるということがありません。そのため点呼はコミュニケーションのツールとしても利用できるのです。

特に長距離ドライバーなどは電話で運行管理者と会話をするということで精神的安定をもたらす場合があります。運行管理者はそれらも含めて点呼というものを考えなければならないのです。

まとめ

運行管理者が行う点呼にはドライバーの安全や効率的な運行などさまざまな意味合いがあります。確実に行うことで事故を未然に防ぎ、安全で効率的な運行を行っていきましょう。

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