大型トラック運転手の初心者に気を付けてほしい6つのこと
大型トラックは見た目からして運転が難しそうです。それを運転するという初心者の人であればなおさら不安が募っているかもしれません。
しかし大型トラックでもしっかりと基本を押さえていけば決して不安に思うとはありません。ここでは大型トラック初心者の人でも安全確実に大型トラックを運転する方法を紹介していきたいと思います。
Contents
大型トラックを初心者が運転する時の心構えとはどういったものか
大型トラックはその大きさと重量から使い方次第では凶器となります。そのためまず心掛けないといけないのは「安全運転」です。
大型トラックは運転席の高さや車幅の大きさから普通車とは違っているために運転はかなりしづらくなっています。初心者はなおさら常に緊張感をもって運転にあたりましょう。
大型トラック運転の初心者に気を付けてほしいことを具体的に説明
死角が多い
大型トラックの運転席は非常に高い位置にあります。成人男性の身長よりも高いという位置から運転しているのです。そのため周囲の状況や遠くまで見えるという利点があります。
しかしその高さと車体の大きさのために死角が多いのも事実です。ミラーが複数ついていてもどうしても死角が発生するのです。
特に運転席のすぐ右下の後方や、左側の側面後方は死角になりやすくなっています。巻き込み事故などはたいていこういった死角が原因となって起こっています。
車高や車幅
たまに大型トラックが高架下のトンネルに突っ込んだ事故が起きていますが、これはトラックの車高を正しく把握していなかったために起こった事故です。
普通車が通れる高さ、幅でも大型トラックは通れないということは頻繁にあります。自分が運転しているトラックの車高や車幅をしっかりと把握しておきましょう。
オーバーハング
オーバーハングとはタイヤよりも外側の車体部分です。前輪ではタイヤからバンパーまで、後輪ではタイヤからリアまでの部分です。
右折や左折時にタイヤの動きだけを考えているとオーバーハングすることがあります。たいていは大型トラックの場合、曲がるときに対向車線まではみ出してしまうことがあります。事故に直結しますので、特に注意が必要です。
エアブレーキ
大型トラックや大型バスではブレーキを空気圧でサポートしてくれるシステムがついています。これがエアブレーキですが、整備不良やブレーキの踏み過ぎなどが続くと空気圧が低下してブレーキが正しく作動しないことがあります。
普段からの整備はもちろんですが、ブレーキを連続して踏むバタ踏みのような運転はしないようにしましょう。
急ハンドル
これは普通車でも同様ですが、急ハンドルを切るような運転は非常に危険です。特に大型トラックは車体が大きく重量があるために急には止まることも曲がることもできません。
このような運転にならないような平常運転が求められています。大型トラックが急ハンドルを切って事故を起こした場合、対向車や後続車が避けることができずに重複事故になる可能性が非常に高いことも覚えておきましょう。
急ブレーキ
これも当然のことですが、急ブレーキは非常に危険です。トラックの場合はその車体重量もありますが、積んでいる荷物が崩れたり落下したりすることもあります。後続車が事故を起こす可能性が高くなるため、急ブレーキなどには特に注意しましょう。
大型トラックを初心者が運転するときに役立つコツをそれぞれ紹介
バックのコツ
最初のうちは誘導の人をつけながら行うことで感覚を覚えていきます。ドアを開けて右側に寄せていきながらバックをすると比較的スムーズに行えます。左にバックする際は死角が多くなりますので、特に注意しましょう。
車庫入れのコツ
複数ついているサイドミラーを駆使しながら右か左のどちらかに寄せていきながら入れていきます。
この際、車幅が大きい大型トラックではしっかり寄せきらなければ反対側がぶつかることが多くなっています。「しっかり寄せる」意識を持ちましょう。
ホームに真っ直ぐつけるコツ
ホームに対して真っ直ぐにつけるには細かくハンドル操作をするというよりもホームや前後との「距離感」を優先しましょう。
曲がり方のコツ
大型トラックで注意しなければいけないのが「曲がり方」です。特に「内輪差」と「オーバーハング」に関する事故が多いことを覚えておきましょう。
常に対向車や周囲の車を見ながら、大きく膨らませすぎずに曲がってしまうことが重要です。
初心者は大型トラックの運転に慣れてからが危ないので気を抜かないように!
どんなものでもそうですが大型トラックの運転も慣れてきたくらいがもっとも危険になります。
自分が事故をするということもありますが、大型トラックの場合はとにかく他を巻き込んでの大事故になりやすいために慣れてきても緊張感を持って運転をするようにしましょう。
まとめ
大型トラックを運転するときには細かい技術や経験は確かに重要ですが、何よりも重要なのは落ち着いて気を抜かずに運転することです。安全管理を怠らずに運転することがもっとも重要であると心掛けていきましょう。