ヤマト運輸の研修内容とは?転職検討者が知っておきたい研修内容や期間を紹介!
大手の宅配業者であるヤマト運輸。ドライバー不足が話題になっている昨今、求人もよく見かけるので「やってみようかな」と思う人も多いのではないでしょうか。
そんな時に気になるのが、「見習い期間」とも呼べる研修期間の存在ですね。何をするのか、どのくらいの期間なのか、そしてどんな待遇があるのか。今回はそんな疑問にお応えしたいと思います。
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ヤマト運輸の中途採用
セールスドライバー
「ヤマトのドライバー」といえば「セールスドライバー」ですね。クロネコヤマトのトラックに乗って、担当地域で配達したり集荷したり。
もちろん「セールス」ドライバーですから、営業活動も行うことになります。契約社員からのスタートになりますが、正社員登用あり。希望する人の9割が2年以内に正社員になっているという実績があります。
勤務時間は変形労働制を採っていて、8:00~22:00の間で8時間が基本です。平均的な残業時間は月あたり36時間ぐらい。最近は後述するアンカーキャストの導入により、夜間を担当することが少ない場合もあります。
免許取得後1年を経過していれば、普通免許でOK。AT限定の場合は入社後に限定解除を目指すことになります。経験も学歴も職歴も一切不問なので、普通免許があれば今すぐ応募することが可能です。
応募したら1次面接の後にインターシップ制度があり、セールスドライバーのトラックに同乗して実務体験、その後に適性検査や健康診断を受けてから最終面接。応募から内定まで2週間~1ヶ月です。
アンカーキャスト
2018年4月にスタートした、ヤマト運輸が力を入れている新しい働き方です。文字通り集配の「アンカー」を務めるドライバー。雇用形態は契約社員ですが、週休2日で月給制です。
1ヶ月の休暇は9日~11日、年間106日の休暇になります。もちろん有給休暇や慶弔休暇もあります。セールスドライバーではないため営業活動はなく、基本的に配達が中心。
勤務時間は13:00~21:00。午後からの勤務となるため、午前中の時間を有効に使いたいと考える人たちに人気の働き方です。
車両は軽自動車やワゴン車などで、ATしか運転したことがないという人でも安心して働くことができます。女性やミドル世代も数多く活躍しているという特徴があります。
免許取得後1年を経過していれば、普通AT限定免許でOK。学歴も経験も不問な上に、社会人経験がない専業主婦だった人や、ブランクが長く空いているという人でも大丈夫。
朝から出勤して夜遅くまで残業するよりも時間を有効に使うことのできる働き方です。
ヤマト運輸の研修内容
セールスドライバーの研修
セールスドライバーの研修は、まず新人研修からスタートします。座学で業務上の安全管理や事故事例、業務上に必要な知識、専用端末の扱い方などを学ぶ他に、運転実習もあります。
新人研修が終わったら配属先が決定されて、今度は配属先でのOJTに進みます。先輩ドライバーのトラックに同乗して、実際の業務の流れやエリアを覚えていきます。
集配業務だけでなく、先輩から接客スキルを学ぶ大きなチャンスになります。一通り覚えたら、今度は先輩にフォローしてもらいながら実務に挑戦していくことになります。
最後に今度は車内免許を取得することになります。実際の運転技術を見てもらって、乗務許可をもらったら晴れてセールスドライバーとして独り立ちすることになります。
乗務許可を得られなかったらどうしようと不安になる必要はありません。入社前の適性検査をパスしている時点で「適正がある」と判断されている証拠ですから、リラックスして臨みましょう。
アンカーキャスト
基本的な流れはセールスドライバー同様、新人研修からスタートです。座学研修の他、運転実習で安全確認などもしっかりと学ぶことができます。
専用端末の操作方法もこのタイミングで習います。
次に配属先でのOJTに進み、セールスドライバーに同乗しての研修となります。実際の業務の流れに加えて集配エリアや道などを覚え、慣れてきたら運転してセールスドライバーにフォローしてもらうことになります。
研修を終えたら社内免許を取得して独り立ちです。
ヤマト運輸の研修期間
セールスドライバーもアンカーキャストも、2週間程度の新人研修ののちに1ヶ月程度のOJTとなるのが基本です。といっても、アンカーキャストの場合はもう少し短い期間で実務に移る場合もあります。
これは正社員を前提としているか契約社員としての就業かによる違いによるもので、正社員の場合は営業ノウハウやヤマト運輸という会社のことをより深く知る必要があるためです。
最終試験となる社内免許の取得に時間がかかる場合もありますが、不合格でもまた受けることができるので、合格を目指して取り組むことができます。
研修というのは実際の業務をスムーズにこなすために大切なことです。「早く独り立ちしたいから」と、うろ覚えのまま先に進むよりも、まだ不安なところがあるなら遠慮せず先輩ドライバーに確認していきましょう。
充実したサポートや福利厚生
晴れてヤマト運輸のドライバーとして働き始めてからも、充実したサポートがあります。
定期的なフォローアップ研修、中型免許の取得支援や必要に応じてフォークリフト運転資格や防災管理者資格の取得など、会社負担でバックアップしてもらえます。
また、福利厚生が充実しているのもヤマト運輸の大きな特徴です。産休・育休や介護休暇、育児・介護時短勤務などもあり、慶弔見舞金や保養所など、とにかく手厚くなっています。
その他にも社内コンテストやレクリエーションなど、いろんなイベントを行っています。
ヤマト運輸のドライバーに向いている人は?
どんな人がヤマト運輸のドライバーに向いているかといえば、「お客様を大切にしたい人」です。ヤマト運輸のドライバーは、いわゆる「トラックの運転手」をやりたい人に向いている仕事ではありません。
「運転が好きな人」ではなく「安全運転ができる人」であることが大切なのです。そして、お客様の笑顔を糧にできるような人であることも重要です。
ヤマト運輸で働くドライバーが口を揃えて言うのが「お客様に労ってもらうことが嬉しい」ということです。逆にいえば、人と接することが苦手な人にはあまり向いていないともいえます。
また、家族との時間を大切にしたい人にも向いている会社です。確かにハードな仕事ではありますが、連休や有休の取得だけでなく、7日間の連続休暇を取得する制度もあるのです。
普段の土日は休みじゃなくても、子供の夏休みや春休みなどの期間を利用すれば家族旅行も楽しめます。計画的に働くことで、プライベートも充実させられるのが魅力の会社です。
まとめ
大手宅配会社であるヤマト運輸。その人手不足は大きな問題として取り上げられましたが、だからこそドライバーを迎えるために充実した研修制度を用意して、全くの未経験でも始められるような体制が整っています。
正社員のセールスドライバーを目指すのもよし、契約社員のアンカースタッフを目指すのもよし。迷っているのなら、まずは応募してみましょう!