【全まとめ】トラック運転手の腰痛予防と腰痛対策
トラック運転手は長時間の運転業務や荷物の積み下ろしなど、何かと腰に負担がかかることが多い職業ですよね。
腰痛持ちになってしまうと運転に支障が出たり、積み下ろしできる荷物の種類が少なくなったり、最悪の場合、運転手自体が出来なくなることも考えられます。
このようなことにならないためにも日ごろからのケアが大切です。そこでここでは効果的な腰痛予防の方法や対策などを詳しくお教えしたいと思います。
Contents
1.運動やストレッチで腰痛予防
1-1.ウォーキングをする
腰痛予防には特別な道具もいらず、手軽に始められるウォーキングがおすすめです。
トラック運転手はその業務時間のほとんどを座って過ごします。そのため筋肉が衰えやすく腰痛の症状が出てしまうこともあるので、普段から少しでもいいので歩く習慣を持ちましょう。歩く習慣が身についたら少しずつ距離を伸ばしていくと効果的です。
1-2.スクワットで筋肉を鍛える
スクワットは足の筋肉だけではなく、体幹周りの筋肉にも効果があるので腰痛の予防になります。スクワットをする際は背筋を伸ばして胸を張り体幹を意識しながら運動をしましょう。スクワットは少しのスペースがあれば出来るので、トラックから降りた時の少しの時間や寝る前など、場所も取らず時間もかからないのでぜひ実践してみてください。
1-3.腹筋を鍛える
腹筋を鍛えるときに最も一般的な上体起こしという方法は、体の表面にある筋肉を鍛える腹筋運動です。このトレーニングは猫背の方がし過ぎると逆に腰を痛める原因にもなるので注意が必要です。腰痛予防にはインナーマッスルを鍛える腹筋トレーニングを行うことが大切で、この筋肉には体の姿勢、関節を安定させてくれる役目があり背骨や腰回りの負担を軽減してくれます。
1-4.腰回りの筋肉を鍛える
腰回りの筋肉が弱くなってしまうと体のバランスが崩れ、立っている時の姿勢や座っている時の姿勢も悪くなってしまい、背骨に負担がかかってしまいます。体幹と呼ばれる「胸、背中、腰回り、腹筋、お尻」部分のトレーニングをすることで改善することが出来るので腰痛を防ぐためにもしっかりと鍛えましょう。
1-5.ストレッチで筋肉や関節を柔らかくし、血流を改善する
長時間座っていることの多いトラック運転手は腰の筋肉が緊張し、股関節も硬くなってしまいます。血流が悪くなり腰回りの筋肉の疲労が続くと痛みとして現れたり、支えきれなくなった負担は背骨にかかってしまいまい腰痛の症状が出てしまうのです。
筋肉の緊張を和らげ関節を柔らかくして、血流を改善することのできるストレッチは効果的なトレーニングなので実践して腰痛予防に努めましょう。
2.サポートグッズで腰痛の軽減を
2-1.コルセットやベルトを着用する
腰痛が出てしまったらコルセットやベルトでサポートして業務を行いましょう。ずっとつけている必要はありませんが重い荷物を持つときや、長時間の運転が続く様な時はつけておくと楽になるので安心して作業に専念することが出来ます。
コルセットやベルトは腰回りの筋肉の代わりをしてくれる物なので付けたままにしておくと筋肉が衰えて逆に腰痛がひどくなることがあるので、負担がかかる時だけつけるようにしましょう。
2-2.運転中の姿勢を矯正してくれるシートを使う
トラックを運転している時はどうしても猫背になりやすく姿勢が悪くなります。姿勢が悪いまま長時間の運転してしまうと血流が滞り腰痛を悪化させる原因となってしまいます。
自分で正しい姿勢を保ち続けることはなかなか難しいので、運転席に装着するシートクッションで良い姿勢を保ちましょう。Pinto driver(ピントドライバー)という商品が市販されているのですが、肩から太ももまで幅広くサポートしてくれるのでおすすめです。
2-3.クッションを使用して運転中の姿勢を改善する
ドライバーの腰痛対策に役立つクッションが多く販売されていますが、お尻の下に敷くタイプと、背中のすき間を埋めてくれるタイプとあります。お尻に敷く物は座る面とのすき間を少なくしてくれ、正しい姿勢を保ちやすくしてくれます。背中のすき間を埋めるものは、腰椎の位置が適切になるようにサポートしてくれます。
お尻の下に敷くものでは、【EXGELハグドライブシートクッション】背中にはさむものでは、【GELハグドライブバッククッション】がおすすめで、どちらもゲルが入っていて衝撃や振動を吸収してくれます。
2-4.腰まくらを着用して睡眠をとる
朝起きた時に腰が痛むのは、寝ている時に布団と腰の間にすき間をがあるからです。すき間があると圧力が均等に分散されず負担がかかってしまうので、腰まくらを使用してすき間を埋めてあげましょう。市販されている腰まくらでは【オーシン寝ながら腰ケア】という商品がおすすめで、腰に巻くタイプでずれる心配も少なく高さも調整できるので使いやすいです。
2-5.トラック用の車中泊マットレスを使用する
トラックには簡易ベッドがついていますが、そのままではマットも硬く腰に大きな負担がかかることは間違いありません。そこで車中泊で使う低反発マットレスをトラックの寝台にひきその上にトラック用の敷布団を敷くことで自宅と変わらない寝心地を確保することが出来ます。トラックの寝台は狭く、また寝返りも打ちにくいために腰痛を持っている方は悪化しやすいので負担の少ない状態で睡眠をとることが大切です。
3.まとめ
上記したようにトラックドライバーは様々な腰痛予防、腰痛対策をしながら業務をこなしていますが、痛みが長引いたり痛みが激しい時はヘルニアや脊柱狭窄症、背骨の骨折など重大な疾患の可能性があるので無理をせず、病院で医師の診断を受けてください。
職業病とも言われる腰痛はトラック運転手にとって切っても切れない存在です。日ごろから体を動かし腰痛予防に努め運転手としての寿命を延ばしましょう。