【保存版】運送業の労働時間は違法だらけ?トラック運転手の労働基準法の拘束時間などを徹底解説|2018年改正内容、時間外労働の限度、36協定など

      2019/04/15

トラック運転手には、長時間労働の防止を目的として、労働基準法で特別な基準が設けられています。これを通称「改善基準」と呼びます。

労働基準法は、日本の労働者の人権と健康を守るため、労働条件の最低基準を定める法律です。なぜ、トラック運転手にだけ特別な基準が定められているのでしょうか?

この記事では、改善基準の定義と背景、トラック運転手が知っておくべき改善基準のポイントを徹底解説します。

労働基準法「改善基準」とは

労働基準法の改善基準は、トラック運転手をはじめとした【運転を仕事にしている人】たちが、健全に仕事ができるように定められた労働基準のことをいいます。

厚生労働省による公式な定義は下記になります。

改善基準とは、「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」(大臣告示)のことを言い、タクシー等の自動車運転者について、労働時間等の労働条件の向上を図るため拘束時間、休息時間等の基準を定めているものです。

(引用元:改善基準って何ですか?

改善基準の背景には、長時間運転による運送業界の「ブラック」化があります。長時間運転による睡眠不足や疲労は、交通事故に繋がりかねません。大型トラックであれば、交通事故の損害は多大なものになります。

そんな最悪な事態を防ぐために、改善基準によってトラック運転手の最低限の労働基準を定めているのです。トラック運転手がハッピーに働くために、そして交通事故による被害を防ぐために、とても重要な役割を担う労働基準法です。

労働基準法の知っておくべきポイント

トラック運転手の方、またはトラック運転手を目指している方は、労働基準法の中でも、主に下記のポイントを抑えておくとよいでしょう。

  • 拘束時間(労働時間)の基準
  • 休息時間の基準、休憩時間との違い
  • 運転時間の限度
  • 休日の定義と時間外労働の限度

これらを知っておくことによって、運転手として自己管理ができるようになるのはもちろん、自分の会社が法令違反をしている際に、すぐに気づき対処することができます。

トラック運転手にとって労働基準法を知っておくことは、いざという時に自分の身を守るためにも必要不可欠と言えます。

拘束時間(労働時間)の基準

労働基準法の【拘束時間】とは、出社してから退社するまでの全ての時間をさします。荷待ち時間や作業時間、お昼休憩などの運転していない時間も、拘束時間に含まれます。

トラック運転手の拘束時間の限度は、原則1日13時間までです。13時間を越えると法令違反となります。

とはいえ、トラック運転手の仕事柄、荷主の想定外の要望や渋滞などで、拘束時間が13時間を越える場合もあります。この場合、特別に拘束時間の延長が認められていますが、最大拘束時間は16時間を超えてはいけず、1日の拘束時間が15時間以上である日は1週間に2回以内でないといけません

トラック運転手は顧客の待ち時間などで、休憩中も自由に動けないことが多い仕事です。転職や就活の際は、実務時間だけでなく、拘束時間も確認することをおすすめします。

休息時間の基準、休憩時間との違い

労働基準法の【休息時間】とは、睡眠時間を含めた勤務と勤務の間の時間をさします。作業の合間やお昼休憩などの休憩時間とは異なります。

トラック運転手は、改善基準により最低8時間以上の休息をとることが義務付けられています。また、休息時間は自宅で過ごすことが奨励されています。

ただし、渋滞などで荷物を届ける時間が大幅に遅れるなど、想定外の事態で8時間の休息が取れない場合もあります。その場合、1日継続4時間以上、合計10時間以上の休息時間を設けることを条件に、休息時間を分割して与えられることが認められています

また、車内に体を伸ばして休息できる設備がある場合のみ、休息時間を4時間まで短縮することが認められています。

休息をしっかりとらないと、睡眠不足で体を壊してしまいます。改善基準に沿って休息時間を必ず確保しましょう。

運転時間の限度

【運転時間】は、その名の通りトラック運転手が運転している時間をさします。

長時間の運転は運転手の集中力を低下させ、最悪の場合交通事故に繋がる危険があるため、労働基準法で限度が定められています。

まず、連続した運転時間は最大4時間でないといけません。また、4時間運転するごとに30分間の休憩を取ることが義務付けられているため、トラック運転手は〈4時間の運転+30分休憩〉のスケジュールで運転計画を立てなければいけません。

そして、2日間(48時間)の平均運転時間は8時間以内である必要があります

注意しないといけないのは、【拘束時間】が1日最大16時間であるため、例えば1日目に18時間、2日目0時間運転して、2日間の平均運転時間が8時間を超えている場合は法令違反となります。

休日の定義と時間外労働の限度

トラック運転手の【休日】とは、【休息時間】に連続した24時間を合わせた時間をさします。

休息時間は8時間以上と定められているため、休日は8+24=32時間以上である必要があります。例えば、休息を8時間取っても、休日が20時間しかなければ法令違反となります。

また、トラック運転手が特に気になっているのが【時間外・休日労働】の基準かと思います。

トラック運転手の時間外・休日労働の限度は、1日の最大拘束時間である16時間が限度です。また、拘束時間と同じように、拘束時間が15時間以上ある日は1週間で2回以内でないといけません

また、休日労働は2週間に一度しか行えません。2週連続で休日労働を強いられるのは法令違反となります。

「36協定」とは

「36協定」とは、企業がトラック運転手に時間外・休息労働を行わせる場合に、【労働基準監督署】に届け出を提出する決まりのことです。

時間外及び休日の労働(第36条)

時間外または休日に労働させる場合には、労働者の過半数で組織する労働組合か労働者の過半数を代表する者と労使協定を締結し、事前に所轄の労働基準監督署長に届け出なければなりません。

参照元:トラック事業者のための労働法のポイント

この届け出を行わずに、従業員に時間外労働や休日労働を強いることは法令違反です。

しかし、多くの事業所でこの決まりが守られていないのが現状です。事実、2018年に日本の約6割の事業所で、違法残業などの長時間労働や時間外労働が確認されました。

引用元:運送業84%で法令違反、高止まり続く 厚労省

転職や就活の際は、この36協定をしっかり守っている会社かどうかを事前に確認することをおすすめします。

最後に

いかがだったでしょうか?

この記事でご紹介した労働基準法のポイントをまとめてみましょう。

  • 拘束時間=始業から終業までの全時間
    • 原則1日13時間まで(延長する場合は16時間まで)
  • 休息時間=勤務と勤務の間の時間
    • 継続8時間以上の休息をとる(分割してとる場合も一回4時間以上)
  • 運転時間
    • 最大の継続した運転は4時間まで、そして運転時間の限度は2日で平均9時間まで
    • 4時間運転するごとに最低30分の休憩をとる
  • 休日=休息時間に連続した24時間を合わせた時間
    • 休日労働は2週間に一度のみ認められる

トラック運転手の皆さんは、自分の身を守るためにも、そして転職の際に役立てるためにも、労働基準法について知っておいて損はないはずです!

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