フォークリフトの運転操作が早く上達する5つのコツ!
フォークリフトはいろいろな業種で役立つ重機でありますが、誰でも自由に運転して良いというわけではありません。運転するためには資格が必要になっています。
この資格取得自体はそれほど難しいものではありませんが、不注意での事故が多い重機でもありますので、運転するにはコツが必要となります。
そこでここではフォークリフトの運転についてコツを紹介していきたいと思います。
Contents
フォークリフトの操作は難しいの?
慣れている人であれば、迅速に動かすことができるフォークリフトですが、いくつかの理由で初心者には難しい部分もあります。
まず、四輪車ではありますが、操舵輪が後輪であるために普通車と同じ感覚で運転をすることができません。この感覚に慣れるのに少し時間がかかってきます。
そしてもちろん車を運転するだけでなく、フォーク(ツメ)と呼ばれる部分で荷物を運ぶ必要があります。
荷物を運ぶためにはフォークの上げ下げを行わなければならず、荷物を運搬中は死角も増えるために人や物とぶつかりやすくなるという危険性もあります。
この操作や安全確認を同時に行わなければならないという難しさがあるのです。
フォークリフトの運転操作は一つのミスが命取り!
フォークリフトは便利な車両ではありますが、非常に事故が多い車両でもあります。
- フォークをあげたまま運転していて人や物に衝突
- 荷物や車体が人や物に衝突
- 重い荷物を運んでいて運転ミスで車体が横転
といった事故が後をたちません。こういった事故は完全に初心者よりも、少し慣れてきたような人の方が起こしやすいという特徴もあります。
初心者は一つ一つの動作を慎重に行うことが多いのですが、慣れてくると手間を省くためにフォークが上がったまま運転したり、安全確認をしないで車体を動かしたりすることがあるのです。
とにかく慣れてきても慎重に運転するということがもっとも重要なのです。
フォークリフトの運転操作上達のための5つのコツ
車と同じ感覚でハンドル操作しない
まず操舵輪が後方にあるために、普通車と同じ感覚で運転してはいけません。後輪で操作するという意識を強く持つ必要があります。
また、操舵輪が後方にあることと、車体が大きいことによって曲がる際には外輪差も生まれますし、大きなものとなります。
この運転感覚が重要となってくると言えます。
水平ボタンを使用する
フォークリフトは車両の運転だけでなく、フォークの操作が重要となります。フォークは荷物を積んだ状態で上下することができるので、その動きによって荷物を運ぶことが可能となっています。
パレットなどを運搬する際にはフォークを水平に差し込むのですが、フォークは先の部分が上方や下方に動いて角度をつけることができるようになっています。
このように角度がついている状態ではうまくパレットに差すことができずに違う部分に当たることで荷物を傷つけてしまうことがあります。そういった場合にはレバーについている水平ボタンを押すことで、フォークを水平に戻すことができます。
スライド機能をしっかり使用する
すべてのフォークリフトについている機能ではありませんが、フォークリフトの中にはスライド機能がついているものがあります。
もしこのスライドレバーがあれば、無理に車体を荷物に寄せて積み降ろしをする必要がなく、少し離れた位置からスライドレバーを調節することで荷物の運搬をすることが可能となります。
荷役中はバック走行
フォークリフトは大きくて重い荷物を運搬している間は前方のほとんどが死角となってしまい、安全確認をすることができません。そのため、荷物を運搬する際にはバックで走行することが推奨されています。
また、フォークリフトは後方に操舵輪があるため、バック走行の方が安定して運転しやすいということもあります。
しっかりと視界を広げて、安全を確認しながら運転をするということが重要だと言えます。
同時操作は控える
フォークリフトに慣れてくればくるほど、色々な操作をまとめてやってしまいがちです。ただ、そうするとそれだけミスをしやすくなってしまうために事故も多くなります。
「車両の運転」「フォークの操作」は同時にしてしまうのではなく、無理をせずに分けて操作をすることが安全です。
こんなフォークリフトの運転は危険です!
急旋回
フォークリフトでは「急」がつく運転は非常に危険です。もともと形状的にバランスが良い車体と言えず、荷物を運搬している間はさらにバランスが悪くなります。
そういった際に「急旋回」「急発進」「急停止」などを行うと荷物を落下してしまったり、車体が横転してしまう可能性があります。
また、荷物は高い位置で運ぶのではなく、できるだけ低い位置で運搬する方が安全です。
また、荷物を運搬していない時でも、フォークが前方に突き出している形状となっていますので、急旋回を行うと人や物にフォークが当たってしまう可能性があります。これも危険な行為となりますので、避けるようにしましょう。
マストの間から荷物に触れる
フォークを使って荷物を運搬している間に運転席の前方のマスト部分の間から手を入れて荷物を触るというのは非常に危険な行為です。
フォークのレバーに当たってしまったり、することで手が挟まれてしまったり、荷物が落下したりする可能性があるからです。
荷物を確認する場合には必ず車両を停止させて、荷物を降ろした状態で確認しなければいけません。
フォークリフト周囲の未確認
フォークが出ている形状をしているために車両が旋回すると、周囲の人や物に当たる可能性があります。荷物を運搬しているときなどは特に死角が大きくなるため、フォークの稼働半径に人や物がないかどうかを確認する必要があるのです。
また、移動する際には前方に進むのではなく、バックで走行した方が視界は広くなります。安全のためにもバックで走行するようにしましょう。
フォークリフトの運転は安全第一が最大のコツ
フォークリフトは多くの業界、場所で使用されている車両であり、正しく使えば非常に役に立つ車両です。荷物の運搬やトラックなどへの積み降ろしには欠かせないものだといえます。
ただ、非常に事故やトラブルが多い車両でもあります。
人の手では持てないような重い荷物を運んでいるということもあり、重大な事故にもつながりやすいものであるという認識を持って、正しく操作することで安全に作業を行うことが何よりも重要です。
手間や時間がかかったとしても手順を守って作業を行うようにしましょう。
まとめ
フォークリフトを早く自由に運転できるようになりたいという気持ちはわかりますが、まずは確実で安全に操作をすることを心掛けることが重要です。
そうして作業をしているうちに自然とコツを身につけていくことができるでしょう。