トラック運転手は底辺の仕事?底辺と呼ばれるようになった理由から噂の真相まで徹底解明!
2018/12/06
Contents
はじめに
「トラック運転手の仕事は”底辺”だ。」
「365日トラックの運転なんて大変そう、激務、薄給、低学歴....」
そんな話を、噂や人づてで聞いたこと、ありますよね。
確かにトラックドライバーのお仕事は、他の業種と同じように忙しかったり過酷な側面があったりします。
しかし、本当に噂のようなネガティブなイメージが正しいトラック運転手のに関する情報なのでしょうか?
今回は、なぜトラック運転手が”底辺”と言われているのか、その噂の真実を徹底的に解明し、あなたがトラック運転手として働くベストな環境までをご説明します。
なぜ、トラック運転手は底辺と呼ばれるのか?
底辺と呼ばれる理由は、就業にあたっての条件の緩さにある?
トラック運転手が底辺と呼ばれる際にその根拠としてあげられるのが、「低学歴」や「マナーが悪い」といった噂。
このような噂や情報が出回っている要因の一つとして、トラックドライバーとして働き始めるにあたっての条件の緩さがあげられると思います。
ざっくりと言ってしまうと、トラック運転手になるために必要な条件は下記の2点。
・運転免許証を所有していること
・運転業務を実施するにあたって支障がない健康な身体であること
つまり、学歴などは不問で、運転資格さえもっていれば誰でもなれる可能性がある職種である、ということです。
車種を選ばなければ、普通免許を持っているだけで就業できるトラックもありますし、平成19年6月1日以前に取得した普通免許を持っている人であれば、現在の中型免許と同等の大きさのトラックを運転する仕事に就くこともできます。
参考:【最新版】普通免許だけで乗れるトラックはあるの?わかりやすく表でまとめました!
このような背景から、
トラック運転手
=
運転免許さえあれば誰でも出来る仕事
=
低学歴やマナーが悪くても働ける仕事
=
底辺の仕事
というイメージが世の中で横行するようになってしまったのでは、と考えられます。
本当にトラック運転手は底辺なのか?噂を解明!
それでは、本当にトラック運転手は世の中で言われているような”底辺の仕事”なのでしょうか?
ここではネット上の書き込みやよく言われている代表的なトラック運転手に関する噂を、ひとつひとつ解明していこうと思います。
トラック運転手は頭が悪い人や元犯罪者ばかり
前述した、「免許があれば誰でも出来る仕事」である、という情報から作り出されたよくある噂ですね。
しかし、トラック運転手の業務の中では以下のようなことが、当たり前に求められます。
・配送する荷物を依頼しているクライアントとのコミュニケーション
・運送ルートに基づいて時間どおり正確に配送先へ荷物を送り届ける管理能力
・会社という看板を背負っている以上、安全とプロ意識を持った運転スキル
このような条件が求められる仕事を、上記の噂のような人たちが全う出来るでしょうか?
噂の真相は自ずと分かるはずです。
また、元犯罪者ばかりという噂に関しては、どの運送会社も基本的には、過去の運転証明及び事故経歴などを面接時に提出する義務を、ドライバー求職者側に求めているため、そのような人は基本的には運送業界で働いていないし、働けない、と考えていただいて良いでしょう。
トラック運転手は、身なりが汚くて臭い
この噂は、トラック運転手の「長距離を長時間運転しなくてはならない」などのイメージから生まれたものだと考えられます。
こちらも、下記のように運送業務の具体的な内容を考えてみれば、真実かどうかが解明できます。
・荷主はお客様。実際に会う際にはきちんとした身なりでいることが最低条件
・コンビニ配送や個人宅への配送は、少しでも衣服が汚れていたり、汗臭かったらクレームになることも
会社によっては、朝礼の点呼時に服装チェックが入ったりするところもあります。
なので、この噂もトラック運転手に対する悪いイメージが創り出したもの、だと考えられます。
トラックの運転手は運転が荒い、煽ってくる
この噂は、もしかしたらドライバーによっては当てはまってしまっているかもしれません。
荷物の配送に遅れてしまっていたり、長時間労働によるストレスなどがこれらのような運転を引き起こしていると考えられますが、実際、このようなドライバーは運送業界の中でもごく一部です。
こういった運転をしているトラック運転手には、「ドライバーとして、仕事として、」という意識が低く、多くの場合はしばらくすると会社からクビを言い渡されるケースがほとんどです。
しかし、このようなトラック運転手がいるのは事実ではあり、「底辺」というイメージを生み出す大きな要因だと考えられます。
トラック運転手は世の中になくてはならない存在である
ここまで読んでもまだ、トラック運転手は底辺であるというイメージが拭いきれていない方も多数いらっしゃるかと思います。
ではここで、トラック運転手という仕事が世の中に与える意義について考えてみましょう。
例えば、あなたが毎日飲んでいるお茶や、着ている衣服。
これらはどこからどのようにしてあなたの手元に運ばれてきたのでしょうか?
例えばネットショッピングやコンビニ。
商品を生産した会社から、あなたに届くまでに様々な工程を経ていることはお分かりになるかと思います。
工場からお店、お店からあなたの自宅へ。
その配送の過程において必ず不可欠なのがトラック運転手のお仕事です。
個人向けの商品だけでなく、自動車部品やガス、オフィス製品など人々の生活を支えるすべてのものを、”配送”という手段を通して支えている、いわば世の中の土台づくりを行うのがトラックドライバーであり、このような意義ある仕事が、果たして”底辺の仕事”だと考えられるでしょうか?
トラック運転手としてあなたにベストな環境はどれ?
トラック運転手といっても、求める条件によって様々な環境があります。
最後にここではトラックの車種別に、あなたにおすすめなトラック運転手としての環境を紹介していきます。
稼ぎたいなら断然この車種!長距離トラック運転手
長距離トラック運転手は、仕事における拘束時間も15時間超えで泊まり込みなど長く、毎月のお休みも多くはないですが、トラック運転手の中でも最も多くの給与を稼ぐ事ができます。
条件によっては、年収500万円を未経験から得ることも不可能ではありません。
参考記事:『長距離トラックのドライバーってどんな生活をしているの?1日の流れから向いている人までを解説!』
生活に安定を求めるならこれ!中型トラック運転手
中型トラック運転手は、前述した長距離トラック運転手と比較すると給与は下がってしまいますが、労働時間も8~10時間程度と比較的短く、会社によっては週休2日で月給30万円前後を稼ぎ出すことも可能です。
仕事も遊びも両立したいならおすすめ!2tトラック運転手
2tトラック運転手は、労働時間も8時間以下、年間休日も120日近く取得でき、月給も20万円前後なので、そこまで稼ぐ必要はなくプライベートも仕事も充実したいあなたにはぴったりな環境です。
なによりも、前述した2車種とは違い、普通免許さえ所有していれば誰でも就業することができるため、トラック運転手として最もなりやすい職種であると言えるでしょう。
参考記事:『【初めて2tトラック運転する前に読むべき!】事故を起こさないポイントと注意点』
最後に
ここまで、トラック運転手が”底辺”と呼ばれる理由から、そこにまつわる噂の真相の解明、仕事の意義やおすすめの車種などについて解説をしてきました。
何度も繰り返しますが、トラック運転手の仕事の意義は社会において大きいです。
ドライバーの人間性などを否定する噂、情報がネット上や世の中には出回っていますが、それは一部の人達の振る舞いが大げさに取り上げられてしまっているだけだと考えられます。
また、運送業界は近年、労働条件の厳しい制限が国から敷かれるようになり、過去と比較しても労働環境は改善されており、働きやすい状態となっているのは確かです。
しかしその中でも、自身がドライバーとして働く際には、「社会的に意義がある仕事として運転をしているんだ」という強い誇りと責任感を持って業務をまっとうすることが、底辺などのこれまでのトラック運転手のイメージを払拭する第一歩になると考えられます。