ダンプ運転手が楽という噂は本当?現役ダンプドライバーに聞いてみた!
一般的にダンプの運転手は、楽だと言われることの多い職業ですよね。楽だとは言われているダンプの運転手ですが、実際の所はどうなのか転職を考える方にとっては気になることではないでしょうか。
そこで今回は、ダンプの運転手が本当に楽なのか仕事内容を紹介しながら、詳しくご紹介していきたいと思います。
Contents
ダンプ運転手は楽なのか
ダンプの運転手は楽だ、と言う人がいます。これは
- 「ほとんどが車内で一人のために気を使わなくても良い」
- 「荷物の積み下ろし順番待ちの間は休憩時間と同じ」
- 「ダンプに載せるような荷物は手作業ですることはない」
というようなことが理由として考えられます。
しかし時間は不規則ですし、土日祝という概念もあまりありません。そういったことをすべて踏まえて楽と感じるかどうかは個人差があると考えられます。
ダンプ運転手の仕事内容は
ある程度近い場所での荷物の積み下ろしの場合は、
- 荷物の積みこみ場所まで行く
- 荷物を積み込む
- 荷物のおろし場所まで行く
- 荷物をおろす
それの繰り返しです。
だいたい朝から昼までに2往復、休憩を挟んでさらに2往復といったところでしょうか。荷物の積み下ろし場所には他にもトラックが来ていますので、順番を待っている間は休憩のようなものになります。
特殊な廃棄物などを運ぶ際は片道に数時間、遠いときには5、6時間かかることもあります。そういったときは途中で仮眠などの休憩を挟んで2日がかりで行うこともあります。
仕事内容の比較
トラックの大きさ
トラックには小型、中型、大型とありますが運転手として専門で仕事をしている場合はおそらく中型以上になるでしょう。小型は普通免許でも運転できるということもあり、会社の運送係などが行うことが多くあります。
1tや2t程度であればそれほど苦痛なく運転できるでしょう。ダンプカーは基本的には大型のものが多く、大型免許を持っていなければなかなか仕事はできません。
荷役作業
そのダンプの種類にもよりますが、ダンプカーは荷物を積む、おろすが重要な仕事です。ただし運ぶものが大きいもの、重いものであることがほとんどですので手作業で行うことはほとんどありません。
煽りが低いタイプのものは土砂を運ぶことが多く、煽りの高いタイプのものは石灰やコークス、プラスチック、発泡スチロールなどの軽いものを運びます。
移動距離
これは完全に荷物によってまちまちです。ただ、土砂などを運ぶ際には積む場所とおろす場所が1~2時間ほど距離があることが多く、一日に3~4往復するという感じになります。
特殊な廃棄物などを運ぶ際にはかなり場所が限られるために、片道6時間や一晩かかることも多く、たいていが2日がかりの仕事になります。遠い場合は片道300km以上ということも普通にあります。
勤務時間
どちらも拘束時間自体は長めになる傾向があります。そのかわりに順番待ちしている時間や、仮眠、サービスエリアでの休憩というような休憩時間が入ることが多く、実労働時間はほとんど運転しているという形になります。
その荷物の積み下ろし場所などによって勤務時間は変わるので不規則になりやすく、あまり土日祝といった概念もありません。
ダンプ運転手のつらいところ
給与水準が低め
基本的に給与水準は低くなっています。日給制のところが多く、1日8000~12000円の間くらいが多いようです。また、そこから給料が上がっていくということがあまりないために働き盛りとしては少し物足りない給料になるでしょう。
一般企業で見られる「ボーナス」もほとんど支給はされていないという現実があります。
天候に左右される
土砂を運ぶことが多いダンプカーの仕事は大雨が降った際などは休みになることがあります。どこかの会社に属していて月給制であれば問題ありませんが、日給制、日給月給制の場合などは休みが多くなると生活に支障をきたしてきます。
天候に大きく左右されてしまうのがつらいところです。
無線でのコミュニケーション
ダンプを運転していると現場の出入りなどのときに無線が使えると非常に便利です。実際に無線を利用しているドライバーもいます。しかし実際にアマチュア無線は法的な資格がなければ使用することはできません。
無許可での使用が発覚すると、「1年以下の懲役または100万円以下の罰金」となります。
どうしても使用する場合は
- 「一般財団法人JARD」
- 「国家資格」
でアマチュア無線の資格をとる必要があるのです。
まとめ
ダンプの運転手の仕事を楽と感じるかどうかはかなり個人差があります。給料が安いということもありますが、大型トラックの運転に慣れるということと運転技術の向上を目的とするのであれば非常に適しています。
そういった自分の目的や特性を考えて選ぶようにしていきましょう。