トレーラー運転手はかっこいい!業界トップクラスの運転技術が必要なトレーラー運転手の給与や評判は?
トレーラーは、別名、「けん引車」とも呼ばれ、最長20m、高さはおよそ2.5メートルもあります。
2階建てバスを運転しているようなもので、まさに、トップクラスの高度な運転技術が要求されます。
そんなトレーラーは、私達みんなが生きるための衣食住を担う様々な荷物を運ぶ、なくてはならない存在です。
今回は、そんなトレーラー(けん引車)を自由自在に乗りこなす、運転手のかっこいい仕事を解説していきます。
Contents
トレーラーはどんな仕事をする車なの?
子どものころ、街中で走る大きなトレーラーをみて「ああいうかっこいいトレーラーを運転してみたい」と思った方も多いのではないでしょうか?
トレーラーとは、エンジンを搭載した駆動部分である「トラクター」と、荷台の「トレーラー」を連結した車両のことを指します。
トレーラーは荷台がトラックよりも大きいので重い荷物や多くの荷物を運ぶことができます。そんなトレーラーの魅力を紹介していきます。
トレーラーの運転手は、かっこいい!給料もいい!
トレーラーの魅力は何といっても、その大きな車両とそれを運転するドライバーにあります。例えば
「長くて大きいトレーラーを軽やかに操縦する姿がかっこよく頼もしい!」
「大きな車体がかっこいい!」
という意見が多いです。また、トレーラーの形状だけでなくドライバーの運転技術も魅力の一つです。
「きついヘアピンカーブを鮮やかにこなすところ」
「難しいバックの操作も一発で決めてしまう運転スキルがかっこいい!」
というように運転技術の高さもトレーラーの魅力の一つです。
トレーラー自体の魅力はもちろんのこと、トレーラーを運転するドライバーの運転技術も大きな魅力となっています。
トレーラー運転手の年収はどれくらい?口コミ調査
トレーラー運転手の年収は400~600万円ほどとなっていて、業界内ではかなりの高収入となっています。
トレーラー運転手の魅力はかっこよさの他にも、「トラックとは異なり積み下ろしがない場合がある」ことがあげられます。トレーラーは取り外しが効くため、そのまま納品ができるためです。
しかし、トレーラーは長距離の場合が多いので拘束時間が長く、車に泊まらなければならないことが多くなります。また、かなり高い運転技術が求められるという大変さもあります。
トレーラー運転手はこのような大変な仕事だからこそ、一生懸命に働く姿に魅力を感じるのかもしれませんね。
トレーラーの運転に必要な免許の種類や車両の特徴について
では、トレーラーを運転するためにはどのような免許が必要になるのでしょうか?
・「大型免許」
大型免許を持っていると車両総重量11トン以上、最大積載量6.5トン以上の車両を運転できるようになります。また、車両に30人以上を乗せて運転することができるようになります。
また、大型免許を取得するには、いくつかの条件が課されています。
・満21歳以上
・普通免許か大型特殊免許を取得して3年以上の免許経歴があること
・視力が両目で0.8以上、片目で0.5以上であること
・深視力の平均誤差が2cm以下であること
他にも聴力や色覚などの条件があり、これらの条件をすべて満たしていないと資格をを取得することができません。
・「危険物免許」
危険物免許は危険物を運搬するための免許で、ガソリンや軽油などを運ぶ際にこの免許が必要になってきます。
危険物免許をもっていると運べる荷物が増えるので仕事の選択肢が増えて、転職や就職に有利になるケースがあります。
また、危険物免許には甲、乙、丙の3種類があり運べる危険物が変わってきます。
・「けん引免許」
けん引免許は750kg以上の貨物トレーラーや台車を車両に連結して運ぶために必要な免許です。
けん引免許には第一種と第二種の二種類がありますが、第二種はトレーラーに乗客を乗せて走る場合にのみ必要になってくるので、ほとんどの仕事は第一種のみで大丈夫です。
けん引の運転は一般車とは全く異なり難しいので、免許取得の試験ではかなりの練習が必要になってきます。
トレーラーの運転手が安全に運転するためのコツとは?
トレーラーは車体が非常に大きく車両が長いためさまざまな注意するべき点があります。トレーラーは視線が高いため死角が多く、車長が長いために運転が難しいです。特に、方向転換やバックは難しいと言われています。
以下ではトレーラー運転の際に注意しなければならないこと、運転のコツを解説していきます。
トレーラーのバックや方向転換にはコツがある?
トレーラーは車両が連結されているため、方向転換やバックの操作性が一般的な車両と異なります。
特に、バックの操作は非常に難しいと言われています。理由はトレーラーは連結されている部分で車体が自由に曲がってしまうためです。
まっすぐにバックしようとしても連結部分で曲がってしまうので、車体が少し曲がってしまった時に、車体がまがった方向にハンドルを切って車両をまたまっすぐに戻す必要があります。
まっすぐになったあとは再び車両が曲がってくるので上の操作を繰り返しながらバックをしていきます。
トレーラーの運転はバック一つをとってもこのようなテクニックが求められます。
トレーラーの右折、左折に起こり安い事故!
トレーラーは左右に深い角度で曲がる際にも注意が必要です。トレーラーは車長が長いため左右に曲がる際には内輪差が生じてしまいます。
交差点などで曲がる際には、一般の車両で曲がる際よりも前方に深く進入してからハンドルを切るのがコツです。手前でハンドルを切ってしまうと内輪差の影響で曲がり角に車体が乗り上げてしまいます。
歩行者や自転車がいた場合は巻き込み事故にもなりかねないので十分に注意する必要があります。
ただし、あまりにも大回りをしてしまうと対向車線の車と衝突してしまう危険性もあるので注意が必要です。
運転手の目線が高いことで起こる危険性について?
トレーラーは車体が大きいため、ドライバーの運転席の位置も一般的な車両と比べて高くなっています。運転席が高くて眺めがいいという魅力もありますが、視線の高さは死角を生み危険であるというデメリットにもなってしまいます。
視線が高いと、車両の脇がドライバーから見えなくなり「死角」になります。車両の脇が死角になっていると、車両のすぐ横に人がいても気が付かずにまきこんでしまったりと事故につながってしまうこともあるのです。
また、バックの際には車体が途中で折れるので、車体の向こう側が死角になってしまいます。どちらの場合でも人がいないか、障害物はないかといったことを気をつけなければなりません。
トレーラーが運転不能になる現象とは?
トレーラーは、普通車と異なり車体が非常に大きく、荷台が連結されているため、普通に運転していても走行不能に陥ってしまう可能性があります。そこで、以下ではトレーラーが運転不能になってしまう現象をいくつか紹介します。
トレーラーのジャックナイフ現象
トレーラーの危険な現象として「ジャックナイフ現象」という現象があります。
「ジャックナイフ現象」とは、けん引自動車が急ブレーキや急ハンドルを切った時に、荷台の部分が止まり切れずに、車両全体がくの字に曲がってしまう現象です。
特に雪道などのすべりやすい道路で起こりやすく、制動がきかなくなってしまうので大変危険です。
「ジャックナイフ現象」を防ぐためには、急なブレーキやハンドル操作を避けることです。
トレーラーのロック現象
トレーラーの危険な現象として「ロック現象」という現象もあります。
「ロック現象」とは主に高速でカーブに進入してブレーキを踏んだ際に起こります。高速で走行している状態でブレーキを踏むと、トレーラーの後輪がロックしてしまい、トレーラーの後部がカーブの外側に膨らんでいってしまいます。
もしもロック現象が起こっていることが分かった場合はすぐにブレーキを放しましょう。
トレーラーのスネーキング現象
最後に「スネ―キング現象」を紹介します。「スネ―キング現象」とは急ブレーキやスピードの出しすぎによって、連結部分を中心にトレーラーが左右に振れて操縦不能になる状態のことを指します。
スネ―キング現象に陥ると後方の荷台が左右に大きく振れて制動がきかなくなるのでとても危険です。
スネ―キング現象に陥った場合はすぐにアクセルを緩め、可能ならブレーキを踏んで減速することです。減速すると揺れは徐々に収まっていきます。
かっこいいトレーラー運転手!近い将来仕事がなくなる?
トレーラー運転手はとてもかっこいい魅力のある仕事です。そんなトレーラー運転手という仕事ですが、近い将来仕事がなくなってしまう可能性はあるのでしょうか?
結論から言うとその可能性はないです。現在運送業界は常時ドライバー不足の状態で常にドライバーを欲しています。
そのため、トレーラーの運転手という仕事が今後なくなる可能性は全くありません。むしろこれからトレーラー運転手は需要が増えていき、転職などがしやすくなるので好待遇の会社をみつけやすくなってきます。
まとめ
今回の記事ではトレーラー運転手の魅力を紹介しました。トレーラーは車体が大きいという魅力があるだけでなく、非常に高度な運転技術が必要なトレーラーを軽やかに操縦するドライバーもかっこよく見えるのです。
また、これからの時代の流れとして運動業界は常時ドライバー不足という状況があるので、ただでさえ人が少ないトレーラー運転手の方にとっては転職の絶好の機会となっています。