デジタコの仕組みと選び方 - 簡易型、標準型、運行管理連携型の特徴とは?

   

最近のトラックに装備されるようになっているデジタコとはいったい何なのか、どういった役割があって付いているのかについて紹介していきたいと思います。

デジタコの仕組み

デジタコとは

「デジタコ」とは正式名称を「デジタルタコグラフ(デジタル式運行記録計)」と言うものです。トラックやバスなどの車両の走行速度、走行距離などを自動的に記録してくれる計測器です。

車内で記録されたデータを利用して安全対策に役立てることで事故を減らすことや運行管理にも役立てることができるとされています。

また、走行距離や走行時間が正確に記録されることからドライバーの勤務状態、健康状態を把握することが可能となります。

過労による疲労などのためにスピードが一定になっていなかったりすることもデジタコのデータを解析すればわかります。このように安全管理、労務管理にも利用されているのがデジタコなのです。

デジタコの基本的な仕組み

デジタコが主流になる前は専用の記録紙をセットして直接アナログ方式で記録をしていくというアナログタコグラフが主流でした。

これは手間がかかるというだけでなく、そこに記録されているものを会社、ドライバーなどと広く共有するというのは面倒で手間がかかるものでした。

それがデジタコではメモリーカードを記録計にセットしておけば距離や時間などのさまざまなデータをデジタル処理で自動で記録してくれます。そのため時間も手間もかからず、正確なデータを残すことができます。

また、カードを取り出せばデータの共有も簡単に行うことができます。安全性を高める、勤務状態を正しく把握するためには絶対に必要なものだと言えます。

基本的な情報についてはトランスミッションと連動して得ますし、スピードについてはGPSから得るものと車速メーターから得るものがあります。

デジタコの選び方

コスト

法律で装備することが義務付けられているタコグラフですが、まだまだすべてのトラックについているというわけではありません。それはコストの面が関係しています。

現在販売されている最新のデジタコは運行管理システムと連動しているものだと1台30万円前後します。数十台のトラックを保有している会社であれば導入するのに数百万円のコストがかかることになります。

ただし、デジタコにはかなり安価な簡易型のものから最新型のものまであるために必ずそれだけの費用がかかるというわけではありません。

操作性

デジタコの操作はますますシンプルで簡単になっています。さまざまな種類のものが販売されていますが、最近ではドライブレコーダーと一体化したものが一般的となってきています。

簡単にリモコンを操作するだけで操作することが可能となっており、正確なデータを記録することができるのです。

データ

商品によっては「車線逸脱警報」「車間距離警告」などが備えられているものや「運転日報の作成」などを行ってくれるものもあります。

リモコン式に限らず、タッチパネル式や音声認識機能式などのものもあります。ここで重要になるのは「自社が必要としている機能がついているものを選ぶ」ということです。

すべての機能がついたものとなるとそれだけ高額になります。デジタコの導入については全日本トラック協会やそれぞれの都道府県のトラック協会から助成金が出ますが、それでも多額の費用がかかるのは間違いありません。

この機能が必要というものを選んで購入するようにしましょう。

デジタコの種類と特徴

簡易型

簡易型は価格が安く、取り付けも簡単なものです。それだけに導入しやすいというメリットがあるのですが、全日本トラック協会からの助成金は出ませんし、速度が正確に測定できません。

ビューワーで映像を管理するタイプでカメラは1~2個です。細かい管理や分析をすることはできません。

標準型

こちらも比較的価格は安く、比較的導入しやすいタイプになります。ただし取り付けが必要になりますし全日本トラック協会からの助成金は出ません。

ビューワーで映像を確認するタイプでカメラは1~2個です。速度を正確に測定することができますが、細かいデータの管理や分析はできません。

運行管理連携型

こちらは全日本トラック協会からの助成金が2万円出るタイプです。専用のソフトでデータが管理されており、複雑な分析や細かいデータ管理が可能となっています。

しかしその分価格は高くなっています。ただ、取り付けは比較的簡単でカメラも3~4個以上ついている機種もあります。

デジタコのオプション

免許証リーダー

免許証リーダー内蔵されているタイプのオプションをつけた場合は免許証をかざすだけで乗務員を識別、不携帯や期限切れの確認も可能となります。

アルコール検知器

デジタコと連動して使用することができるアルコール検知器です。デジタコと連動することでデータ上で管理することも可能となります。

また、写真が必要な場合は連動させれば写真付きの測定が可能なタイプのものもあります。その特徴は以下の通りです。

  • パソコンにつないで測定するだけの簡単操作
    通信ケーブル(付属)でデジタコとつなぐだけで管理できます。
  • 測定結果は、顔写真とともに管理者のPCにリアルタイムで転送
  • 測定日時・測定者の顔写真が確認できるので、なりすましでの測定を防止
  • 測定結果はCSV出力可能
  • アラートメール機能で管理者も安心
    ①数値が表示された場合、あらかじめ登録した管理者(最大3人)に自動でメールが送
    信されるので、見逃しが防止できます。
    ②測定データは暗号化処理を行いますので、元データの改ざんが防止できます。
  • 乗務員等の登録や削除が簡単なインポート、エクスポート機能
    エクセルの表に追加や削除をしてデータをつくるだけで、アプリケーションにリストア
    ップされます。

使い勝手も良く、性能もますます向上しています。

ETC

デジタコと連動するETCシステムでは今までのETCのように高速道路利用料金の支払いなどだけではなく、渋滞の回避や安全運転支援といったさまざまなサービスを受けることができるようになっています。

特に運転支援サービスでは道路側のアンテナであるITSスポットとの高速・大容量、双方向通信によって路車間協調システムを可能としています。これによって渋滞回避や事故防止を実現しているのです。

GPS

デジタコに連動してGPSが組み込まれているというタイプもあります。これによって事業所のパソコンの地図上にトラックの位置が表示されるために、その時点でどこにいるのか、どこを走行しているのかがわかるというものです。

運行管理者はトラックの位置を正しく把握することができるので、指示を出しやすくなる、勤怠管理がしやすくなるというメリットがあります。

通信機器

LTE通信モジュールが搭載されているタイプのものでは、高速大容量通信、高速データ転送によって運行管理、運行支援に必要なデータをリアルタイムで高速通信することが可能となっています。

すべての業務でカードレスで運用することが可能な通信型デジタコとして使用できるのです。

まとめ

現在トラックにはタコグラフを搭載することが義務付けられています。その機能はますます改善されており、便利になり続けているのです。

さまざまな機能がついている最新型のものはかなり高額になっているのですが、もっとも重要なことは自社に必要な機能をついているものを選ぶということです。

適切なデジタコを使用して仕事の効率を向上させていきましょう。

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