大型トラックのタイヤ空気圧の適正値とは?空気圧によるメリット・デメリット
タイヤの空気圧が正常でないとタイヤが早く傷んだり燃費が悪くなったりします。そのため大型トラックのタイヤの空気圧は非常に重要になってきます。では空気圧はどれぐらいが適正値なのでしょうか。
ここでは大型トラックのタイヤの空気圧について紹介していきたいと思います。
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普通車よりも重要な大型トラックタイヤの空気圧
普通車のタイヤと言えばだいたいが14~16インチ程度が一般的となっていますが、大型トラックのタイヤは20インチ程度のものが一般的で、タイヤ一本あたり50kgを超えるほどの重さがあります。
さらにこれにスチールホイールであればだいたい40kgほど、アルミホイールであれば25kgほどの重さが加わり、タイヤ1本に対して100kg近い重さがあることになります。
これは大型トラックは何tもの重さの積み荷を積載して走行しなければならないためにそれだけ頑丈な足回りでなければならないということなのです。そしてそのタイヤの空気圧は言うまでもなく重要になってきます。
タイヤの空気圧で変わる3つの性能
経済性能
空気圧が適正値よりも低くなっているまま走行しているとタイヤ本来の性能が発揮できません。するとタイヤが回転した際の摩擦や転がり抵抗が最適な数値を出せないために余計にエネルギーを使うことになって燃費が悪化します。
結果的に燃料代が多くかかることになるのです。
安全耐久性能
空気圧は適正な数値の間がもっとも高い耐久性を発揮することができます。
例えば空気圧が低すぎるとタイヤが上からの圧力によって潰れた形になって本来地面に接しないタイヤの側面部分まで地面に接してしまって耐久性が著しく低下します。
また、空気圧が高すぎるとタイヤの一部分だけが地面に接するためにその部分だけ高温になってしまって異常な熱をもつことになります。そのまま走行を続けると熱によってバーストしてしまう可能性もあります。
乗り心地性能
タイヤの空気圧が低すぎると適切なクッションの役割を果たさなくなってしまうために乗り心地が悪くなり、振動も強く受けることになります。
またこれは空気圧が高すぎるときも同様で、こちらの場合も振動が強く伝わってしまうために乗り心地は悪くなってしまいます。
大型トラックのタイヤの空気圧の適正値は?
トラックのタイヤはトラックが大きくなればなるほど重い荷物を支えなければならないために高い空気圧に設定しなければいけなくなります。重い積み荷をタイヤの空気圧で支えるという図式になります。
トラックのメーカーや使用しているタイヤによっても適正な空気圧は違ってくるのですが、一般的には、
- 2tトラック 5.0kg~6.0kg
- 4tトラック 7.0kg~8.0kg
- 大型トラック 8.5kg~10.0kg
ほどが適正値だと言われています。
大型トラックのタイヤ空気圧のチェックについて
チェックは冷えている時に
タイヤは走行したばかりの時はかなり熱を持っています。そういった時の空気圧は平常の時とは違っていますのでそんな時には測定してはいけません。
走行してからかなり経ってタイヤが完全に冷えた時か走行する前にチェックするようにしましょう。
空気圧チェックの頻度は?
毎日測る必要はありませんが、できれば2週間~1ヶ月に1度は測定しておきたいところです。空気圧は簡単に測ることができる道具も販売されていますし、空気圧計が設置されているガソリンスタンドなどで測定するのも良いでしょう。
メーカーによって多少の差がある
タイヤの空気圧は車両のメーカーやタイヤのメーカーによって多少の差があります。どの数値が適正なのかはそれぞれの製品の仕様書で確認しなければいけません。
大型トラックは適正空気圧で運行を!
大型トラックのタイヤは適正な空気圧で走行しなければいけません。燃費が悪くなるなど経済性能面の問題もありますが、タイヤの空気圧は低すぎても高すぎても耐久性が落ちます。すると異物などを踏んだ時にひび割れやバーストしやすくなってしまうのです。
また、空気圧が高すぎるまま走行していると高熱によってバ―ストしてしまうこともあります。
大型トラックが走行中にタイヤがバーストしたりすると横滑りや横転したりすることがあり、その場合は他車を巻き込んで大事故に発展することがあります。
まとめ
タイヤは大型トラックを支える非常に大事な部品です。その空気圧は高すぎても低すぎてもいけません。燃費が悪くなるというデメリット以外にも事故につながる危険性もはらんでいます。
点検にはそれほど時間もかかりませんので必ず定期的に行うようにしましょう。