井桁積みとは、どんな積み方?積み方について解説!
運送業界では荷物を運ぶのにパレットをよく使いますが、その積み方にはさまざまな積み方があります。
それぞれにメリットとデメリットがありますので、その時々に応じて使い分けることが重要となります。
そこでここでは、よく利用される井桁積みやその他の積み方について紹介していきたいと思います。
Contents
荷物の積み付け方には種類がある!
運送業界ではパレットに荷物を積んでいくことを「パレタイズ」といいます。
積む荷物の種類や運ぶ量、大きさなどによって使い分けるようになっており、適切な積み方をすることが破損や荷崩れを防ぐ方法となります。
適切な積み方をしないと運送中や荷物の積み降ろし中に荷崩れを起こしてしまう可能性があるのです。
さまざまな積み方の中でも井桁積みは比較的多く使われる積み方となっており、まずマスターしていく必要がある積み方です。正しく使いこなせるようにしておきましょう。
井桁積みってどんな積み方?
井桁積みは「交互積み」とも呼ばれており、その名までの通りに交互に積んでいく積み方です。
パレットに並列で2列に荷物を並べ、次の段は90度向きを変えて交互になるように積んでいきます。
上から見ると漢字の「井」の字に見えることから井桁積みと呼ばれるようになっています。
イメージしにくい人は「キャンプファイヤーの薪の組み方」をイメージすると分かりやすいかもしれません。
井桁積みのメリットとデメリットについて
井桁積みのメリット
積み方が簡単であり、バランスもとりやすく崩れにくいというメリットがあり、積んだ後もラッシングしやすい、ベルトをかけやすいという強みがあります。
そのため形がいびつな箱や、積み込む箱の大きさがバラバラではない時などによく使われています。荷重も平均してかかるので潰れにくくなります。
井桁積みのデメリット
井桁積みにはメリットが多く、それほどデメリットはないのですが、強いて言えば「隙間が大きくなる」ということがあります。
交互に積んでいるために段と段の間に隙間ができてしまい、全体的にはかさばってしまうということがあります。
また、同じ方向にポンポン積んでいく平積みよりは積み上げるのに時間がかかるということもあります。
丁寧に積めば積むほど手間は大きくなっていきます。大きさにある程度制限がある、速く積み込みたいという時には少し工夫が必要になるのかもしれません。
井桁積み以外の積み付け方法について
ブロック積み
荷物を同じ方向にどんどん積み上げていく積み方で、ブロックのように積んでいくことから「ブロック積み」もしくは「平積み」と呼ばれる積み方です。
とにかくシンプルで積みやすく手間もかからないというメリットがあるのですが、特に左右の揺れに弱く、ベルトで固定したり、
ラッシングをしっかりとしておかなければ荷崩れを起こしやすいというデメリットがあります。とにかく安定性がありませんので、近距離などの場合によく利用されています。
レンガ積み
レンガ積みは1つの段で箱、段ボール、荷物などを縦と横で向きを変えて並べる方法です。
次の段は同じ配列でありながら向きを変えて積み込んでいきますので、安定性がかなり上がります。
横から見るとレンガが並べられているように見えることから「レンガ積み」と呼ばれています。
検品の際にも荷物を見やすいということから物流、運送業界で多く使用される積み方であり、それほど大きなデメリットもないという特徴があります。
ピンホール積み
段ごとにダンボールを風車型に組んでいく方法です。中央には空間ができるようになります。
長方形の荷物を積んでいくと最終的には上から見たら正方形になるため、正方形に近いパレットに積む際によく使用されます。
安定性は非常に高いのですが、積み込むのが面倒であることと中心部分や段の間に隙間ができるために大きさの効率性もあまり良くはありません。
また、耐圧性はあまり良くなく、荷重がかかり過ぎて下の荷物が潰れてしまうことがあります。重すぎる荷物を高く積むときはこの組み方をしないようにしましょう。
荷物に合った積み方が荷崩れを防ぐ!
パレットに荷物を積み込む際には多くの積み方があります。
それぞれに長所と短所があるため、荷物の大きさや形、量、重さなどによって積み方を使い分けることが重要となります。
その荷物と運ぶ距離などに合った積み方をすることが効率性を上げて、荷崩れ防止をすることにつながります。
また、積み方に工夫をしてもラッシングをしっかりとしていなかったり、ベルトで固定をしていなかったりするとどうしても荷物は崩れやすくなります。
積み降ろしや運送中に荷崩れしないようにしっかりと固定するようにしましょう。
まとめ
荷物には色々な積み方があります。まずは基本となる積み方である井桁積みやブロック積み、レンガ積みなどを使いこなすようにしていくと良いでしょう。
慣れてくると積み方を組み合わせてさらに効率よく積むということも可能になってきます。