3tトラックの寸法を4tトラックと比較して紹介!
3tトラックには用途によって色々な種類があるってご存知でしょうか。そして種類ごとにサイズも違っているものなのです。
今回は3tトラックの寸法や種類についてご紹介していこうと思います。
Contents
使い勝手が良い3tトラック!
トラックは用途によって必要なサイズを決めます。日本は国土が狭いうえに山林も多いので、広く土地を活用できない事情があるため、大きなサイズのトラックよりも小型トラックの方が使いやすい場合があります。
例えば住宅街での作業を行う時などに、大きなトラックで荷物を運んで作業をするわけにはいかないのです。そうした背景からか小型トラックが非常によく使われています。
小型トラックの中でも特に3tトラックは使用数が多いトラックです。
3tトラックだと重い建築用機材や材料を効率的に運ぶことができますし、道路の脇に寄せて作業をするのにも適しています。
さらに3tトラックは維持費が安い方なので、中小企業でも容易に購入することができるというのも理由の一つでしょう。
3tトラックの標準寸法は?
3tトラックは小型トラックの一種です。小型トラックには2tと3tがありますが、どちらも小型トラックとして扱われています。
小型トラックに分類される条件は全長が4.7m以内、全幅1.7m以内、全高2.0m以内、そして最大積載量は3.0t以内です。
よく最大積載量と車両総重量と混同されがちですが、小型トラックの車両総重量は5.0t以内です。
これは5tトラックという意味ではありません。3tトラックのサイズですが、条件に入っていれば多少のばらつきがあっても問題はありません。
例えばメーカーによって多少のサイズの違いがあります。
メーカーも用途に応じて幅が広くとってあったり、全長が高くなっていたり、荷物の上げ下ろしが容易な高さにしてあったりして、購入する側が好みのサイズの3tトラックを手に入れられるようになっています。
3tトラックの種類を寸法と合わせて紹介!
ここでは3tトラックの種類とそれぞれの寸法について簡単にお話いたします。
3t平ボディートラック
平ボディとは幌や箱などのついていないタイプのトラックのことを言いますが、3tの平ボディの平均的な寸法は全長4,700mm、全幅1,700mmです。このタイプのトラックは機械や装置を運ぶのに適しています。
荷台に荷物を積み込んだ時は荷物が落下しないようにしっかりと固定する必要があります。様々な形状の荷物を置くことができますが、荷物が規定以上にはみ出したりしてはいけません。
また、同じ小型トラックでも荷台の大きさが違います。
例えば平ボディの場合だと長さ3,100mm、幅1,600mm、高さ380mmとなっています。もちろんメーカーによって多少の違いが出るので、お好みのサイズの平ボディトラックを選ぶと良いでしょう。
3t箱・ウィング車
このタイプのトラックは荷台に箱が付いているタイプのトラックです。
箱も手で開け閉めするタイプのものもあれば、箱の左右が大きく開くウイングタイプのものもあります。ウイングタイプの場合は運転席で開閉操作をします。
初めてウイング車を扱うという方の中には「どうやって箱を開ければ良いのかわからない」という方もいるかもしれませんが、運転席に『ウイング』そしてオンとオフのスイッチがあるのですぐにわかるでしょう。
ウイング車や箱車のサイズは長さ3,150mm、幅1,800mm、高さ2,000mmです。こちらもメーカーや箱の種類によって多少のサイズの違いはあります。
3.tトラックロングボディ
トラックには標準ボディとロングボディなど用途に応じて同じトン数でもサイズが違ったりします。ロングのトラックは長尺の荷物の輸送に適しています。例えば小型の特殊車両などの輸送などに便利ですよね。
特に小さめのクレーン車などを現場に移動させたりするのに便利ですね。他にはサイズが大きくて比較的軽い荷物を輸送するのにも適しています。一度に大量に運べるのは輸送時間やコストの節約につながります。
3tロングの標準的なサイズは長さ4,300mm、幅1,900mm、高さ380mmです。
4tトラックの寸法を種類別で紹介!
ここでは最も多くの運送会社が利用している4tトラックの寸法を種類別にご紹介いたします。
4tトラック平ボディー
4tトラックもメーカーによって多少寸法が違います。4tトラックはサイズの分類としては中型トラックに位置しています。全長は8,540mm~8,600mm、全幅2,280mm~2,500mm、全高340mm~350mmです。
大きな荷物で箱や幌などがついていると運びにくい、建設用車両や建設用機器などを輸送するのに適した車両です。
3tより大きく重い荷物を輸送できるので、大きな現場に使用する資材などを輸送したり活躍の場も多いようです。
ただし小型車と同じように荷物を極端にはみ出して輸送することはできませんので気を付けなくてはなりません。
4tトラック箱・ウィング車
4tトラックや4tウイング車は最も多く日本全国で活躍している車両です。4tトラックの箱車は手動で開閉するタイプの荷台や、パワーゲートなどを装備したタイプの車両、そして箱の左右が上に上がっていくウイングタイプのものがあります。
中型トラックの条件は全長12m以内、全幅2.5m以内、全高3.8m以内、そして最大積載量は6.5t以内、車両総重量は6.5t以内となっています。
様々な用途に使われている車両で、引越し業者やコンビニエンスストアなどに荷物を輸送するのにも使われています。
トラックのサイズは規定内なら問題はありません。なのでメーカーによって多少のサイズに違いがあるようです。
4tトラックロングボディ
一度に大量の荷物を輸送するという点で言えば、4tロングは大変使い勝手の良いトラックです。
大きさは大型トラック並みの大きさなのに維持費は4tの維持費で済むので、経費の節約ができるとして人気のタイプのトラックです。
ただし大型車並みの大きさがあると言っても最大積載量は守らなくてはなりません。なので例えば衣料品やプラスチック用品などの軽くてかさばる荷物を輸送するのに適した車両であるといえるでしょう。
こちらもサイズは各メーカーで違いますが、全長8,600mm、全幅2,200mm、全高2,680mmと、かなり大きなサイズになります。
3tトラックのメリットとデメリットについて
ここでは3tトラックのメリットとデメリットをそれぞれご紹介いたします。
3tトラックのメリット
3tトラックのメリットは何といっても運転免許の取得が容易であるという点でしょう。免許取得した年月日によっては普通免許で運転することができるというのもメリットですね。
もしも新たに免許の取得をしなくてはならないとしても、準中型なので比較的取得がしやすいです。
また、大きさは2tトラックとそれほど変わらないので、取り回しが非常に楽にできるというのもメリットとなるでしょう。
また4tトラックや大型トラックと比べると維持費や取得する時の費用が安いというのもメリットといえるかもしれません。
大きなトラックの運転をしたことが無いという方でも、それほど大きくないので練習用にも最適です。
3tトラックのデメリット
用途も多く小回りが利いて車体も小さいので、狭い道路事情の日本で活躍するにはとても快適な3tトラックですが、やはりそこは3tトラックですから荷物を大量に輸送しようとすると無理があります。
輸送する荷物が多いと何度も行ったり来たりしなくてはならず、その時間や輸送にかかるコストはデメリットだといえるかもしれません。
大きなトラックなら一度で済むのになんて考えてしまう方も多いかと思います。
また、維持費が大型車両と比べると安いとはいっても2tトラックに比べると、税金や導入する時のコストが高いと感じたり、保険料が2tトラックよりも多くかかることもあります。
普通免許で運転出来ない人も
3tトラックは普通免許でも乗れる人がいるとお話ししましたが、中には運転免許の取得をしなくてはならない人もいるとお話ししましたね。
実はこれは普通免許をいつ取得したかによって運転できるできないが分かれてしまうからです。
2007年6月1日までに普通運転免許の取得をした方は、4tトラックまでは別に免許の取得をしなくても運転ができます。
そして2007年6月2日~2017年3月11日までに取得をした人も3tトラックまでは普通免許で運転することができます。
ところが2017年3月2日以降に普通免許を取得した方は1tトラックまでしか運転することができません。なので準中型もしくは中型免許の取得をしなければ運転ができないということになるわけです。
いつ免許を取得したかを確認してから運転しましょう。
まとめ
今回は、3tトラックの寸法をメインに、4tトラックの寸法や3tトラックのメリット、デメリット、そして3tトラックの運転に必要な免許についてご紹介いたしました。
この記事がトラックの寸法や3tトラックについて知りたいという方のお役に立てれば幸いです。