軽トラックの最大積載量は?乗っている人数で積載量は変わる!
軽トラックは街中での集配などに多く使われる、使いやすいサイズのトラックです。小回りが利きますし、少量の荷物を運ぶのであれば、燃費なども合わせてこれより効率的な乗り物はなかなかありません。
そこでここではそんな軽トラックの積載量について紹介していきたいと思います。
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軽トラックの最大積載量は350㎏
軽自動車、軽トラックで最大積載量という概念があるのは、荷物の運搬がメインと考えられる「4ナンバー」の車両ということになります。
これらの車両では最大積載量が「350kg」と定められており、これを超えて積載すると過積載ということになります。
家庭などで乗用車として使用する場合は人を乗せるのがメインとなるため「5ナンバー」ということになります。そのため、特に最大積載量という概念はありません。
乗っている人数で最大積載量は変わらない!
最大積載量は「許容される車両総重量-(車両重量+(乗員定数×55kg)」という式によって計算されます。つまり実際に乗っている人間の体重はここには関係してこないのです。
軽トラックの場合は乗車定員は2名ですので、それを元に計算をすることになります。
そのため、実際に軽い人が1人だけ乗っていても、重い人が2人乗っていても積載量には関係してこないということになります。意外と勘違いをしている人が多いので注意しておきましょう。
軽トラックの各寸法は?
荷台寸法
軽トラックは道路運送車両法において「軽自動車」に分類されています。そのため、荷台や車両の寸法は軽自動車の寸法が適用されています。
荷台に関してはそれぞれのメーカーによって多少違う部分があるのですが、たいていは
荷台幅:1,410mm
荷台フロア長:2,030mm
荷台長:1,940mm
荷台高:285~290mm
となっています。
車両寸法
法令によって軽自動車の寸法は、
長さ3.4m以下
幅1.48m以下
高さ2.0m以下
エンジンの総排気量は660cc以下
ということが定められています。そのため、軽トラックの寸法もこれに合わせて製造されています。
車両総重量
たいていの軽トラックで車両総重量は1170~1260kgの間となっています。
このように車両総重量、車両重要などはメーカーによって違っている部分はありますが、軽トラックは最大積載量が「350kg」と決まっており、そこは変わりません。
軽トラックに積める荷物の最大寸法は?
荷物の幅
最大積載寸法とは軽トラックなどの荷台の部分に載せることができる荷物の「幅」「高さ」「長さ」などを決めたものです。この寸法を超えると違反となりますので注意が必要です。
軽トラックの最大積載寸法の幅は「1.48m」となっています。これは車両寸法と同じ数値ですので、ギリギリの大きさだと言えます。
つまり荷台部分からはみ出して荷物が載っているとこれは違反ということになります。
荷物の高さ
積載することができる荷物の高さは「2.0m」です。こちらも車両寸法と同じ数値となっています。
荷物の長さ
積載することができる荷物の長さは「3.4m」です。こちらも車両寸法と同じです。
もし家具などの荷物を運ぶ場合などでこの最大積載寸法を超えてしまうという場合には、別に手続きを行う必要があります。警察署に「制限外積載許可申請書」を提出して許可をとるというものです。
何を運ぶのか、どこに運ぶのか、どの道を通るのか、いつ運ぶのかといった内容について記入していき、これが認められると許可がおりることとなります。
一時的なものではありますが、どうしても軽トラックで大きい荷物を運搬したい時はこの手続きを行うようにしましょう。
軽トラックで積載量オーバーは非常に危険
簡単に横転する
軽トラックは大型トラックなどと比べて車体が小さく、軽量となっています。
それだけに過積載の状態になると安定感は急激に低下します。その状態で急カーブなどを行うと大きくバランスが崩れ、横転してしまうという危険性があります。
過積載でなくても、重い荷物を積載している時にはより注意して運転しなければいけません。
ブレーキが効かない
過積載の状態になると本来のブレーキ性能で車体を止めるということができなくなってしまうために、思うようにブレーキが利かなくなります。
こうなると前方の車両に衝突したりしてしまうことになります。
ハンドル操作不能
車のそれぞれの部品は規定された数値で使用した場合に正常に働くようにできています。これはハンドルも同様で、過積載の状態になるとハンドル操作も思うようにできなくなり、最悪の場合は操作不能になることもあります。
軽トラックで過積載というのは非常に危険な行為であることを認識しておきましょう。
まとめ
軽トラックは小回りが利き、細い路地などでもスムーズに運転していくことができるため、非常に使い勝手の良い車両です。
しかしそれだけ小さくて軽い車両だからこそ積載量はしっかりと決められています。法令順守のためにも、安全運転のためにもこれらを守っていきましょう。