油圧ショベルの免許と資格・ユンボを私有地で運転するのは無免許でも大丈夫?
油圧ショベルを運転するためには、公道を走るために必要な運転免許と、重機を扱う資格の両方が必要です。また、操作する油圧ショベルの大きさによって必要な資格は変わります。
3トン以上の油圧ショベルであれば車両系建設機械運転技能講習、3トン以下の場合は小型車両系特別教育を受講が必要となります。
そこでここでは油圧ショベルの免許や資格について紹介していきたいと思います。
Contents
油圧ショベルの免許/資格は2種類
建設機械を運転する資格
実際に油圧ショベルを使用して作業を行うためには「車両系建設機械運転技能講習」と「小型車両系建設機械の運転の業務に係る特別教育」のうちのどちらかの資格を取得していなければいけません。
この2つの違いは油圧ショベルの重量によります。「車両系建設機械運転技能講習」の資格で3トン以上の油圧ショベルの使用が可能となります。
また、「小型車両系建設機械の運転の業務に係る特別教育」の資格を取得すれば3トン未満の油圧ショベルの使用ができます。
運転免許
油圧ショベルで公道を走行するにはその車両の大きさに応じて普通免許、中型免許、大型免許などの運転免許が必要となります。
車両系建設機械運転技能講習
車両系建設機械運転技能講習とは
こちらは指定された教習所で講習を受けて、その後「修了試験」に合格すれば認められるようになります。試験は学科と実技試験があります。
学科試験の内容は講習で強調して教えてもらえますので、しっかりと講習を聞きましょう。実技試験は晴れていて風が少ない日の方がやりやすくなっています。
車両系建設機械運転技能講習を受講するには
教習所において学科講習を13時間と実技講習を25時間受けることになります。
受講費用がだいたい4万円ほどと保険料、テキスト代、手続き手数料などを含めて4万5000円ほどかかります。特に受講するのに必要となる条件はありません。
小型車両系特別教育
小型車両系特別教育とは
「小型車両系建設機械の運転の業務に係る特別教育」は指定の教習所で講習を受ければ取得できます。特別難しいものではないので比較的かんたんに取得できるものです。
小型車両系特別教育を受講するには
受講するのに必要となるのに必要な条件などは特にありません。
「小型車両系建設機械の運転の業務に係る特別教育」の講習を受けるには受講費用15000円ほどに手数料などを合わせて17000円ほどがかかってきます。
運転免許
油圧ショベルにはさまざまな大きさのものがありますが、大規模な工事現場などで使用する大型車になると運転するのにも大型免許が必要となってきます。
油圧ショベルだけに限らず、現場で働く際にはできるだけ中型や大型の免許を持っていた方が仕事の幅は広がります。
油圧ショベルのような重機は大型のもの、重量があるものが多いのでなおさらです。
普通免許は18歳から取得が可能ですが、大型の免許を取得するには、
- 21歳以上であること
- 普通・準中型・中型のいずれかの免許を取得して3年以上が経過していること
- 3年の期間には免許停止期間などを含めないこと
といった年齢制限があります。機会があれば大型免許を取得していきましょう。
油圧ショベルとは?ユンボとの違いは?
土地の掘削や整地を行うために使用される油圧ショベルですが「パワーショベル」や「ユンボ」と呼ばれることがあります。
基本的にはパワーショベルは同じものを指しますが、「ユンボ」は1960年ごろに新三菱重工が発売した油圧ショベルに「ユンボ」という名称をつけたことが始まりです。
この性能が優れていたために広まっていきました。現在はレンタルの「ニッケン」の登録商標でもあります。
私有地は無免許でも大丈夫?
自分の私有地である庭などの制限された地域でのみの使用であれば免許は必要ありません。ただし公道や公園などの不特定多数が立ち入る可能性がある場所では免許が必要になります。
また、レンタルで油圧ショベルを借りる場合には免許の提示を求められる場合があります。この場合は私有地で使用する目的であっても講習の受講証を提示しなければいけません。
基本的には講習を受講しておいた方が良いでしょう。
まとめ
油圧ショベルは工事現場などでは非常に需要が高い重機です。その操縦資格を取得していると仕事の幅も広がります。機会があれば取得しておくと良いでしょう。