バキュームカーが臭いは昔の話?バキュームカー運転手の仕事とやりがいとは
バキュームカーといえば「くさい」というイメージがとにかく強いものでしたが、近年では防臭対策、消臭効果がしっかりととられることになっており、かなりにおいは改善されています。
そこでここではなぜバキュームカーがくさいと言われていたのか、最近のものはどうなっているのかについて紹介していきたいと思います。
Contents
バキュームカーが臭いといわれるのはなぜ?
消臭装置がなかった
バキュームカーが取り扱ってきたのは「汲み取り式の便所」「列車の便所」「浄化槽などにたまった汚泥」などのとにかく強いにおいのものでした。
それらを吸い上げていくわけですが、昔のバキュームカーには高性能な消臭装置や防臭装置がなかったために周囲一帯ににおいが広がり、バキュームカーの運転席などにもにおいが充満することがあったのです。
バキュームカーがくさいというイメージはこれが原因だと言われています。
作業服ににおいがつく
作業をしている人の作業服にもにおいがつくと言われていましたが、実際にはポンプやホースの取り扱いを間違わなければ問題はありません。
操作に失敗してしまって飛び散ったりしない限りは作業服にまでにおいがつくということはないのです。
バキュームカーは本当に臭いのか?
バキュームカーの運転席は臭い?
臭くなるのは荷台にあるくみとったものや、汲み取り場所の付近です。窓やドアを全開にしていたりしない限りは運転席まで臭くなるということはありません。
また、最近のバキュームカーは特ににおいについては研究が進められており、脱臭、防臭、消臭装置がしっかりと付いています。そのため運転席まで臭くなるということはないのです。
バキュームカー運転手の制服は臭い?
作業中に操作を間違えたりすると汚物が飛び散ったり、服に付いてしまうということはあります。その場合は素直に洗い流しましょう。
バキュームカーを管理している事業所には洗い場、シャワー、風呂、洗濯機などが備えられてることが多くあります。それらを利用することで対応していくのです。
バキュームカーの作業中は臭い?
ポンプに正しく接続できれば、タンクの中を真空状態にして吸い上げるという方式が最近では取られているため、においが外にすべて漏れてしまうということはありません。
以前は真空状態にするということがないまま吸い上げていたためににおいが漏れていたと考えられています。
ただし最近のものでも周囲にまったくにおいがないというわけにはなかなかいきません。多少のにおいはあるものとして考えておきましょう。
進化するバキュームカーの消臭対策
燃焼装置
現在のバキュームカーはにおいを外に排出する前にタンク上部にある燃焼装置を通しています。
においがついた空気は燃焼することで無臭となりますので、ここを通ることでにおいが外に出ないようになっているのです。
ここでいう臭いにおいとは硫化水素や酸性ガスのことを言います。
ポンプオイル
これは特殊なオイルを使用して香りを消す、もしくは良い香りに変化させるというものがあります。オイルはバキュームカーの真空ポンプ用の潤滑油に混ぜて使います。
これによって真空ポンプと配管を通してオイルがバキュームカーの中を循環してにおいを消すというものです。
最近ではにおいを消すだけでなく自分の好きなにおいに変化させるものも出ています。
バキュームカー運転手のやりがい・メリット
人から感謝される仕事である
やはりバキュームカーの仕事は決して人気がある仕事とは言えません。しかし誰かが絶対にしなければいけない必要性の高い仕事です。
そのため仕事をしていると感謝されることが多い仕事でもあるのです。
基本的に残業はなし
汲み取りを行う時間は決まっているために長時間労働になったり、残業になるということはなく、規則正しい勤務時間となります。
安定・高収入の仕事である
必要性が高くて、みんながやりたがらない仕事というのは高収入になることが多くあります。バキュームカーの仕事もそうだと言えます。
また、絶対に必要な仕事であることは間違いないため安定性は抜群です。
まとめ
バキュームカーの運転席まで臭い、作業服が臭いというのは以前の話で最近ではかなりにおいについては改善されています。
しかし人気があまりなく、高収入な仕事でもあります。興味がある人はぜひ挑戦してみましょう。