玉掛免許の正式名称とは?玉掛免許を持っていると転職にも有利になる?
玉掛け免許を取得しようとしている方、すでに取得している方に質問です。なぜ「玉掛」というかはご存知でしょうか?
この記事では、転職活動や履歴書を書く際に必要な玉掛け免許の正式名称や、玉掛け免許を取得している人が有利な職種などを詳しく紹介します。
Contents
玉掛け免許の正式名称とは?
玉掛け免許はクレーンで荷物を運ぶためには持っていないといけない免許で、玉掛け免許を履歴書に記入する際の正式名称は「玉掛け技能講習修了」です。
玉掛け技能講習修了証を紛失した場合
玉掛けの免許を持っていることを証明するには、玉掛け技能講習修了証が必要ですが、なくしてしまった場合はどうすればいのでしょうか?
無くしてしまった後の対処法は、修了証の写しを持っているかどうかなどの特定の条件によって変わってきます。
①修了証の写しがある、または取得先の団体が分かる場合
免許を取得した団体に連絡と申請を行えば、修了証が送付されてきます。
②修了証の写しがなく、どこの団体で取得したか分からない場合
この場合は、免許を取得する際に受けた講習の種類によって対応が変わってきます。
免許を「技能講習」で取得した場合は、中央労働災害防止協会に連絡し、取得団体を確認します。そして、その取得先の団体に再交付の申請を行ってください。
しかし、免許を「特別教育」などで取得した場合、取得先の団体を確認する方法がないので、一緒に受講した方を探したりして、取得先の団体を自力で見つけるしかありません。
玉掛け免許以外の技能講習正式名称
玉掛け免許は技能講習を受けることによって取得できますが、玉掛け免許以外にも技能講習を受けることで取得できる資格があります。
例えば、
・小型移動式クレーン運転技能講習修了証
→ユニックの作業ができるようになります。
・フォークリフト運転技能講習修了証
→フォークリフトの運転ができるようになります。
・車両系建設機械(解体用)技能講習修了証
→コンクリートの解体作業ができるようになります。
などがあります。これらはいずれも2~4日程度で取得できるものなので、転職を考えている方は是非技能講習を受けて、就職に有利になる免許を一つでも多く持っておくと転職がしやすくなります。
玉掛け以外の修了証を一枚にまとめることができる?
玉掛け以外にも修了証をいくつも持っている方は管理が面倒かもしれません。そんな方は、複数の修了証を一つにまとめた「修了証明書」にまとめてみてはいかがでしょうか?
「修了証明書」を発行するためには厚生労働省に書類を提出する必要があります。必要な書類は「交付申込書」「証明書用写真」「本人確認書類」の3つと、証明したい技能講習修了証の表裏の複写です。
修了証を紛失してしまっている方は、上で説明したように、修了証を再発行しなければなりません。
玉掛け免許を活かして転職を成功させるコツ
玉掛け免許や関連資格を取得している強みを活かして転職を成功させるポイントをこの章で解説します。
玉掛け免許や関連の資格を持っていると転職をかなり有利に進めることができます。玉掛免許はもちろん、他の関連資格について知り、転職を成功させましょう。
玉掛け免許を取得していると有利な仕事
玉掛け免許を取得していると転職で重宝される職種があります。ここでは、玉掛免許以外にも取得していると有利になる免許と職種や待遇例などを紹介します。
①玉掛け・小型移動式クレーン免許:大型ドライバー 重機の運搬
フォークリフトや道路修繕用の大型機械の運搬を行う仕事
実働8h
月給30~50万円+賞与(年2回)
②運行管理者:運行管理全般の業務
トラックの運行状況・業務スケジュールや配車などの管理
実働8h
年収430万円(入社1年目、35歳)
③クレーンオペレーター:建築関連
建築資材の運搬など
実働8h
月給30~45万円+賞与
このように、他の免許を合わせ持っていると待遇のいい仕事を見つけやすくなります。
玉掛け免許と相性の良い資格
玉掛け免許には、相性のいい免許があります。例えば、「大型免許」「けん引免許」「小型移動式クレーン免許」は玉掛け免許とあわせて重宝されることが多く、選べる職種も増えます。
「大型免許」と「けん引免許」を持っていると1度に運べる荷物の量が多くなり、効率が上がる一方で、鉄骨などの建材のように荷物が大きくなったり、荷積み・荷下ろしが多くなってくるので、クレーンを使用することが出てくる場合もあります。
クレーンの作業を行うには玉掛け免許が必要になってきます。そのため大型免許やけん引免許とあわせて玉掛け免許を取得しておくと、転職で有利になるでしょう。
また、ユニック車の運転に必要な「小型移動式クレーン免許」持っている方は、ユニック車での作業時に玉掛け免許が必要になります。
玉掛け免許を「小型移動式クレーン免許」とあわせて取得しておくとユニック車での作業もこなせるようになります。
履歴書に所有資格を書ききれない場合の優先順位は?
所有資格を履歴書に書ききれないほど多く持っている方は、どのようにして履歴書に所有資格を記入すればよいのでしょうか?
所有資格をたくさん持っているという方は、希望する職種や履歴書を提出する会社の職種にできるだけ関連している資格や免許を記入しましょう。
例えば、クレーンを使わない手積み手おろしの仕事に応募する際に、クレーンの免許を履歴書に記入しても、仕事で使わないのでクレーンの免許を持っていても評価はされません。
対して、鉄骨などの建築資材を運搬する会社に応募する際には、履歴書に玉掛け免許やクレーンに関する資格を記入すれば、かなり評価されて転職にも有利に働きます。
このように、所有資格をたくさん持っているという方は応募する仕事と資格の関連性をみて記入しましょう。
玉掛け免許取得済を強みにできる志望動機例
では、実際に玉掛け免許を取得しているまたは取得した方は、どのように履歴書を書けばいいのでしょうか?志望動機例とともに玉掛け免許を使ってうまく合い―ルする方法を紹介します。
玉掛け免許を必要とする作業はクレーン関連の仕事が多く、作業中は、状況を冷静に見極めて事故が起こらないような適切な判断を下したり、周りの人たちとしっかりと連携をとって安全に作業を行うことなどが求められます。
そのため、転職の際には自分が落ち着いて判断できることや周りとのコミュニケーションをとることができ、適任であることをアピールすると評価が高くなるでしょう。
志望動機例としては、例えば以下のようなものがあります。
「玉掛け免許を取得しており、クレーン業務を行うことができます。周りの状況をみて冷静に対応したり、他の人とコミュニケーションをとることが得意なので、業務中も安全に作業を行っていきたいと思います。」
まとめ
玉掛け免許を取得したことを履歴書に書く際に使う正式名称は「玉掛け技能講習修了」でした。玉掛け免許を証明する「玉掛け技能講習修了証」を紛失した場合は、講習を受講した団体に問い合わせて再発行してもらいましょう。
また、玉掛け免許を転職に有利に使うための方法も紹介しました。玉掛け免許を取得していると、給与などの待遇がよくなったり、できる職種が増えることがあります。
他にも、「大型免許」「けん引免許」「小型移動式クレーン免許」なども玉掛け免許とあわせて取得しておくと転職に有利に働きます。
玉掛け免許を取得している、またはこれから取得するという方は是非参考にして、転職を有利に進めてみてください。