タンクローリーの荷降ろし手順は絶対に守ろう!間違いは手順を入れ替えた時に起こる! タンクローリーの荷降ろし手順の厳守と間違いが起こる理由
タンクローリーの荷降ろしをする時には手順を必ず厳守しなくてはなりません。もし手順を守らなければ液が漏れたり混じってしまったり事故につながることもあります。
そこで今回はタンクローリーの荷降ろし手順をご紹介いたします。
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花形ともいわれるタンクローリーの運転手
タンクローリーはトラックドライバーの仕事の中では花形と言われるくらいのお仕事です。
なぜならばタンクローリーのドライバーは肉体労働ではありますが、過酷な労働というのはほとんど無いというのが魅力だからです。
もちろん危険物を輸送しているので危険はつきものですし、常に緊張しながら輸送をしなくてはならないという不安もあるでしょう。
ですが荷物の上げ下ろしをするということもありませんし、そういう意味では肉体労働が少な目です。
危険物を輸送しているということもあって、お給料も高めに設定されていることも人気の理由の一つでしょう。
さらに一人で輸送するためには難しい資格の取得をしなくてはならないので、一人で輸送しているということは難しい資格の取得もしているという意味になるので、羨望の眼差しを受けやすい職業でもあるのですね。
危険性はトラックの中で最も高い!
先ほども少し触れましたが、タンクローリーのドライバーは危険物を輸送していることが多いです。
中には無害な液体の輸送をしているドライバーもいるようですが、危険物を輸送しているドライバーは常に液漏れや事故に気を付けなくてはなりません。
万が一事故になってしまったら、液体が漏れ出して大火災や爆発を起こしてしまうこともあります。
なので花形といってもトラックドライバーの中でも最も危険度の高いお仕事でもあるのです。
タンクローリーの荷降ろし手順について
タンクローリーは事故に気を付けなくてはならないのはもちろんですが、特に注意しなくてはならないのが荷降ろし手順です。
ここではタンクローリーの荷降ろし手順をご紹介します。
配達先、進入経路の確認
荷降ろしの手順も大事ですが、荷物の注入する時にも細心の注意を払う必要があります。が、今回は荷降ろしの手順をご紹介いたします。
まずは配達先を確認します。配達先がどこか把握できたら次は配達先への進入経路を確認しなくてはなりません。
タンクローリーの大きさにもよりますが、運転するタンクローリーの大きさや納品するタンクの場所を確認しないと時間がかかります。
正しい位置にタンクローリーを止めなくてはならないので、ゆっくりと進入していきましょう。
給油位置を確認後接車
次に輸送してきた製品を給油しなくてはならないので、給油位置を確認して給油する場所に車を近づけてタンクローリーを駐車します。
この時に行うべきなのは位置の確認とその位置にしっかりと止めることです。
また、給油している最中に誤って車が動き出してしまわないようにするために、輪留めなどをタイヤにしっかりとかませておかなくてはなりません。
輪止め、アースを設置
タイヤが動かないように輪留めをタイヤにかませた後はアースを設置しなくてはなりません。
なぜアースを設置する必要があるのかというと、万が一給油中に引火するようなことがあれば大火災、大爆発などの事故につながってしまうからです。
アースを設置することによって引火の原因になる静電気の防止ができます。なので必ずアースを設置するのを忘れないようにしましょう。
納品する製品の確認
一般的にガソリンスタンドなどへ石油製品を輸送する場合、一種類の石油製品だけを輸送するというのは稀です。
ほとんどの場合はレギュラー、ハイオク、軽油、灯油などのように混載して輸送をするものです。
当然ですが給油する時にはそれぞれのタンクに給油していくことになるわけですが、間違って別の給油口に入れないようにそれぞれの油種のバルブを確認しましょう。
給油口とタンクローリーを接続
タンクローリーの石油製品をそれぞれの給油口へ接続します。先ほど触れたように間違って給油してしまうととんでもないことになってしまうので気を付けましょう。
給油する場所を確認したら、スタンドの給油口とタンクローリーの吐出口をホースでつなぎます。
搬入開始
混油防止装置を作動させてから底弁を開け、奥側からバルブを開けて手前のバルブを開けて給油し始めます。
万が一混油してしまったら大変なことになるので、何度も油種を間違っていないかどうかを確認しなくてはなりません。
また、石油系の製品は粘度の高い油から給油していきます。重油がある場合は重油から給油しましょう。他の油種に混ざると成分に悪影響を与えるからです。
残油確認、給油完了
給油が終わったら残油の確認して給油を完了します。
最初は完璧に覚えるのは難しいと感じる方もいると思いますが、各々チェックシートなどを作って確認しながら荷降ろしをすると慣れていきます。
絶対にしてはいけない混油という間違い!
タンクローリーのドライバーとして混油することは絶対に避けなくてはなりません。
なぜならばもしも他の油種と混油してしまった場合、ガソリンとしての性能を損ない悪影響を与えることになるからです。
混油しないためには進行方向からハイオク→レギュラー→軽油・灯油→重油という感じに積み込むのが一般的です。そして重油から先に卸していくという形にすると混油しにくいと言われています。
トラックのドライバーなら誰もが知っていると思いますが、荷物を混載する場合には降ろす順番が先のものを一番後ろに積み込みます。
タンクローリーも同じで重油を一番最後に入れて最初に卸していく癖をつけると混油しにくくなるので癖をつけましょう。
荷降ろし手順を守ることでトラブルは減少できる!
タンクローリーのドライバーはトラック業界では花形のお仕事ですが、荷下ろし手順を間違うととんでもない事故につながることもあります。
そのため荷降ろしの手順をしっかりと頭に入れておかなくてはなりません。
中にはこの手順よりも効率の良い手順があるのではないか?と思う方もいるかもしれません。
でも長年かけてこのやり方が一番効率が良く安全性が高い荷降ろしの方法だからこそ、現在でもこの荷降ろしの手順が守られているのです。
なので今後タンクローリーのドライバーを目指している方は、荷下ろしの手順をしっかりと把握して混油しないように輸送した石油製品を給油しましょう。
助手としてスタートした方も把握しておけば一人立ちした時にスムーズに荷降ろしができますよ!
まとめ
今回はタンクローリーの荷降ろしの重要性、荷下ろしをする時に注意しなくてはならないこと、さらに荷降ろしする時の混油を避ける方法と、荷下ろしの手順をご紹介いたしました。
この記事がタンクローリーのドライバーを目指す方のお役に立てると幸いです。