重機オペレーターはきつい?仕事内容、収入、資格のまとめ
重機オペレーターに憧れている方や目指している方にとって、仕事の内容がきついかどうかが気になるものです。仕事を始める前にどの程度きついのか知っておくと、あとあと問題が起こりにくいものです。
そこで今回は重機オペレーターがきついと言われている理由をご紹介いたします。
Contents
建設・運送業界に欠かせない重機
重機は建設業界や運送業界にとって欠かすことができません。
例えば建設業界ではパワーショベルやブルドーザーを使って整地をしていますし、ビル建設に至ってはショベルカーを使ったりクレーンを使ったりして資材を現場まで運びます。
私たちが普段使っている道路が走りやすいのもロードローラーやブルドーザーが活躍していますし、石を削り出すために掘削機を使ったり、トンネルを作るのにも削岩やボーリングなどの重機を使って工事をしていますよね。
また運送業界でも同じです。フォークリフトは小さいけれど重機の一つで、トラックに荷物を積み込んだり積荷を降ろしたりするのにも使われています。
このように建設業界や運送業界に重機は欠かすことができないものなのです。
重機オペレーターのきついポイントとは?
ここでは重機オペレーターがなぜきついと言われているのか、その理由をいくつかご紹介いたします。
一日中同じ体勢が続くことも
重機オペレーターは自分が担当している重機に一日中乗って操作して作業をします。
休憩時間以外は同じ姿勢を続けるために、特定の筋肉を使って作業を繰り返すので、筋肉痛や腰痛や肩こりの原因になることもあるのです。
特に腰痛に関しては職業病と言えるほど辛く感じる方もおられるようなので、休憩時間になったら身体を伸ばしたりストレッチをしたり、歩いてみたりするなど筋肉をほぐして作業を続けると、腰痛や肩こりを改善できるでしょう。
重機によっては冷暖房なし!
重機といっても今の重機は性能が良くて、居住性も快適に設計されているものが増えているのですが、重機の種類によっては運転席に囲いがないこともあります。
例えばフォークリフトなどの場合は囲いがないのでエアコンも当然ありません。
春先や秋口などは涼しくて仕事をするのに快適なのですが、真冬や真夏の時期は冷暖房が効かない環境で作業をしなくてはなりません。
当然汗だくになったり寒くて凍えるような状況になったりすることもあります。だからきついと感じる方もいるでしょう。
他にも作業員との連携が必要な場合は窓を開けて作業をするのできついと感じます。
勤務時間が不規則になることも
重機オペレーターは工事などの現場で活躍する車両です。皆さんもご存知かと思いますが道路の工事をする時には、できるだけ車の往来が少ない時間帯を選んで作業を行うことが多いですよね。
そのため夜中に工事をすることって多いんです。
つまり重機オペレーターの仕事も夜中に出勤して夜通し作業をすることもざらです。
ということはつまり日中の仕事よりも夜間に仕事をしなくてはならないこともあるので、勤務時間が不規則になりがちです。これもきついと言われる理由の一つです。
少しのミスが大事故に!
重機はとてもパワーがある車両です。
例えば工事現場で大きな岩を重機を使って移動させたり取り除いたりしますよね。重機のパワーは非常にありがたいものなのですが、人の手で動かせないものを動かせるからこその恐怖があります。
それは操作を間違ったら大きな事故になりかねないため、オペレーターは細心の注意を払って作業をしなくてはならないのです。
特に高所での作業の場合は物を落としたら最悪の事故につながりかねないので、このプレッシャーが重機の仕事がきついと言われる理由にもなります。
重機オペレーターの収入について
ここでは重機オペレーターになることによってどのくらいの収入になるのかについてご紹介していきます。
平均年収
重機オペレーターの平均的な年収は300万円~500万円程度となっています。これは日本全国の重機オペレーターの平均的な年収です。
仕事が大変な割に年収が意外と低いと感じるかと思いますが、確かに日本人の平均的な年収は436万円です。
それと比べると年収が低いのに大変な仕事をしなくてはならないのはきついと感じるかもしれませんが、これは給料形態が出勤した日数のところがあるからです。
平均給料
重機オペレーターの平均的な給料は勤続年数や重機の種類、持っている資格などによって違いますが、20万円~35万円くらいです。
日本人の平均的な月収は29万円程度なので、重機オペレーターの月収は確かに少ないかもしれません。
重機オペレーターのお給料を増やすためには資格を取得したり、勤続年数が長いなどの条件が揃うと自然に上がることもあります。
重機オペレーターを目指すためには?
重機の種類ごとに取得するべき資格がありますので、それぞれの資格や免許を表にしてご紹介いたします。
特に需要が高い重機である「クレーン」「フォークリフト」「ブルドーザー」「ロードローラー」「油圧ショベル」です。
重機種類 | 必要な免許・資格 |
クレーン車 | クレーン・デリック運転士免許 移動式クレーン運転士免許 玉掛け |
フォークリフト | フォークリフト技能講習終了証 |
ブルドーザー | 大型特殊自動車免許 小型特殊自動車免許 車両系建設機械運転技能講習 |
油圧ショベル | 普通免許 中型免許 大型免許 車両系建設機械運転技能講習 |
ロードローラー | 締固め用機械運転免許 大型特殊自動車免許 小型特殊自動車免許 |
運転だけが仕事ではない重機オペレーター
ここでは重機オペレーターでの作業だけではなく付随するいくつかの作業をご紹介いたします。
重機の点検、メンテナンス、土落とし
重機は建設現場などで活躍している車両なので、舗装されている道路で作業を行うわけではありません。そのため毎回車両の足元は土や泥で汚れてしまいます。
泥や土がついていると乾いて固まって取りにくくなります。
なので毎回泥や土をキレイに洗い流すなどの作業をしなくてはなりません。また重機の点検作業やメンテナンスも自らできる方が良いでしょう。
作業が続く間毎日使うものなのでメンテナンスや点検作業ができる方が高収入にもつながります。
業務に付随した作業
重機のオペレーターが行う作業の他にも付随している作業があります。例えば作業がしやすいようにスコップを使って土をならすなどの業務を行う場合があります。
もちろんこの業務は毎回やらなくてはならないわけではありません。
また、運送業界に欠かすことができないフォークリフトの場合だと、荷物の積み込み作業を手伝ったり必要に応じて積荷を降ろす作業を手伝ったりすることもあります。
所属している企業によって付随する作業は変わりますし、毎回しなくてはならない業務ではありません。
まとめ
今回は重機のオペレーターの仕事の内容、そして重機オペレーターとして活躍する方の平均的な給料や年収、仕事がきついと言われる理由、必要な資格などについてご紹介いたしました。
この記事が重機オペレーターを目指す方のお役に立てれば幸いです。