2トントラックのタイヤサイズ・大きさは?選び方や種類について紹介!
2トントラックのタイヤを自分で購入するためには、自分のトラックに合うタイヤのサイズを把握しておかなければなりません。
しかし、タイヤには見慣れない表記があり、あらかじめ意味を知っていないと調べてもよくわからないということが起こりがちです。
そこで今回は、2トントラックのタイヤのサイズや表記の見方、タイヤの種類にはどんなものがあるのかなどについて詳しく解説していきます。
Contents
2トントラックのタイヤサイズは?
真っ先に押さえておかなければならないのは、2トントラックのタイヤに統一規格のような基準は存在しないという事実です。
一口に2トントラックといっても、平車や箱車や幌車、ロングボディにショートボディにワイドボディと、多彩なバリエーションがあります。
そればかりか、車両のメーカーによっても寸法や仕様に差異があります。
このように2トントラックの中でも多種多様な個性があるため、タイヤサイズは一律で決まっているわけではなく、車種によって異なるとしか言いようがないのです。
したがって、タイヤを購入するときには何か基準をあてにするのではなく、自分の乗っているトラックに取り付けられているタイヤに合わせたサイズを選ばねばならないということになります。
トラック用タイヤの表記の見方について
トラック用タイヤの表記には独自の記号が使われているため、それぞれどのような意味をもつのか知っておかなければ情報を読み取ることができません。
したがって、まずは各記号の見方について解説させていただきます。たとえば、「205/70R16 111/109L」という表記のタイヤがあったとしましょう。
最初の「205」はタイヤの幅です。タイヤを進行方向正面から見た場合の横幅が205mmという意味であると覚えてください。ちなみに読み方は「ニ・マル・ゴ」です。
次に「70」ですが、これは扁平率を表す数字です。タイヤの幅に対してサイドの長さが何パーセントあるかという指標ですね。上記のタイヤの場合だと扁平率70%ということになるわけです。
その次の「R」はラジアルの略で、この文字が入っているのであればそのタイヤはラジアル構造を持っているということになります。
一般的にタイヤはラジアル構造のものが多いですが、大型トラックではバイアスという別のタイプのタイヤが使われることもあります。
「16」は内径です。単位がインチであることに注意しましょう。「111」は単輪でのロードインデックスの数値です。単輪とは片側に1本装着した状態のことです。
またロードインデックスとは「負荷能力」のことで、指定された空気圧でタイヤ1本が支えることのできる重量を意味します。
ロードインデックスには専用の規格があり、たとえば111であれば1090kgであるといった具合に定められています。
「109」は複輪でのロードインデックスです。複輪とは片側2本で装着した状態のことを言い表す用語で、トラックのリアタイヤが多くの場合そうなっています。最後の「L」は速度記号です。
ロードインデックスで示された重さの範囲で負荷がかかった状態において走行できる最高速度ですね。記号がLとなっている場合の最高速度は120km/hとされています。
2トントラックに使用されるタイヤの種類とは?
上記の記号で判別できる以外にも、トラックのタイヤには種類があります。
チューブタイヤ
チューブタイヤとは、タイヤ内部に空気を入れるチューブが通っているタイヤのことです。チューブである程度重量を支えることができるため、トラック用のタイヤとしては従来から使われてきた種類ですね。
タイヤが破損してもチューブが無事なら走行できること、空気圧を調整すれば悪路を走りやすくなることといった特徴があります。
チューブレスタイヤ
タイヤ内部にチューブの入っていないタイプのタイヤもあります。
ではどのような構造になっているのかというと、タイヤの内面にインナーライナーと呼ばれるゴムシートが貼りつけられていて、空気漏れを防いでいるのです。
パンクしても急速に空気が抜けないこと、タイヤ内の空気がリムに直接触れるため放熱効果が高いことなどがチューブレスタイヤの特徴として挙げられます。
トレッドパターンの種類について
タイヤの溝のことをトレッドと呼びますが、このトレッドにも複数のバリエーションがあることをご存じでしょうか。
トレッドパターンによってタイヤの性能も変わります。それぞれどのような効果があるのか見ていきましょう。
良路に最適なリブ型
縦縞状に直線またはジグザグ型の溝が入るパターンをリブ型と呼びます。リブ型トレッドは舗装路の走行に適しています。
操縦性・安定性がよくなること、転がり抵抗が少なくなること、タイヤ音が小さくなることといった特徴があります。
悪路に適したラグ型
タイヤの周方向に対してほぼ直角に溝を刻むパターンをラグ型と呼びます。ラグ型トレッドのタイヤは非舗装路の走行に適しています。
駆動力・制動力を高める、非舗装路でのけん引力を高める、耐カット性をよくするといった効果をもっています。
良いとこどりのリブラグ型
リブ型とラグ型を組み合わせたパターンをリブラグ型と呼びます。前述したリブ型とラグ型の両方の特徴を併せ持っています。
スタッドレスに多いブロック型
独立したブロックでトレッドを形成するパターンをブロック型と呼びます。
駆動力や制動力に優れるパターンで、氷雪路や泥ねい路の走行に適しているためスタッドレスタイヤに使用されることが多いです。
基本的には同じ表記のタイヤを!
2トントラックのタイヤを買い換える際には、基本的には現在使っているのと同じ表記のタイヤを選ぶことになります。というのも、異なるタイヤを装着してしまうと不具合が生じるおそれがあるからです。
たとえば、ホイールの大きさを変えずにリムの大きさを変更すると空気が抜けたり、タイヤがホイールから外れてしまうことも考えられますから、内径の変更はしないほうが無難でしょう。
また、偏平率が低いタイヤに付け替えると乗り心地が悪くなったり、ギャップを多く拾うことになるため、積んでいる荷物に悪影響を与えるおそれもあります。
このように無視できないデメリットを伴うため、原則同じ表記のタイヤを選んでおくことをおすすめします。
まとめ
タイヤは車種によってサイズが違うため、きちんと知識を頭に入れておかないと購入の際に間違いを発生させてしまいがちです。現物の表記をチェックし、正しいサイズのタイヤを選びましょう。